この記事では、卒乳と断乳、おっぱいトラブルとケア方法について紹介します。
- 卒乳のタイミングがわからない
- 断乳との違いと方法は?
- おっぱいトラブルをなんとかしたい
保育園に入れる、職場復帰するなどのきっかけで、一度は考えることが多い卒乳。
どのタイミングで行えばいいのか悩みますよね。
卒乳とは別に断乳もありますが、違いや注意点など気になるママも多いはず。
そこで卒乳と断乳、おっぱいトラブルとケアについて、この記事で紹介していきます!

注意点もお伝えするので、おっぱい卒業について考えているママは要チェック!
▶︎ おっぱいトラブルとケアについて先に知りたいママはこちら
卒乳のタイミングや注意点と断乳について


まずは卒乳と断乳について紹介します。
卒乳と断乳の違い
卒乳と断乳はどちらも授乳を卒業すること。
違いは赤ちゃんとママの、どちらが母乳をやめるタイミングを決めるかです。
卒乳は赤ちゃん、断乳はママが母乳をやめるタイミングを決めます◎
ここからは卒乳と断乳について、順番に説明しますね。
卒乳の時期は赤ちゃんが決める
卒乳が訪れる時期は、赤ちゃんによります。
離乳食が始まってママから勧めないと母乳を飲まない子や、2〜5歳まで飲み続ける子などさまざま。



⚪︎歳までに卒乳、といった決まりはないよ!
この後説明する断乳との合わせ技にするなら、はじめはママ主導で授乳回数を減らします。
そして子どものタイミングで、やめるときまで授乳を続けることに。
タイミングは赤ちゃんによりけりなので、他の赤ちゃんと比べ過ぎないようにしましょう。
卒乳の種類
母乳を完全にやめたい、仕事などであまりあげられないけれど続けたい、子どもの様子を見ながら無理なくやめたいなど、やめる理由や考え方によって対応は様々です。
大きく分けると、以下の3つの方法があります。
1,部分的卒乳
母乳を完全にやめるのではなく、特定の時間帯だけ授乳を控える方法です。
例えば、保育園にいる間はミルクや離乳食をあげて、夜だけ母乳をあげるなどです。
2.計画的卒乳
子どもの様子を見ながら、少しずつ母乳を減らしていく方法です。
3.自然卒乳
子どもが自然に母乳を欲しがらなくなるまで続ける方法です。
子どもの年齢や発育状況などを考慮して、どの方法が一番良いかを選びましょう。
卒乳の初期段階に注意すべきポイント
一般的に、母乳の卒乳はミルクよりも難しいとされています。
卒乳の初期段階に注意すべき6つのポイントについて説明します。
①言葉で伝える
突然授乳をやめるのではなく、「大きくなったら、みんなおっぱいとバイバイするんだよ。○○ちゃんもできるかな」などと卒乳することを言葉で伝えてみましょう。
②徐々に授乳回数・量を減らす
様子を見ながら、少しずつ授乳回数を減らしていきましょう。
例えば、離乳食の後の授乳時間を短くしていくと良いです。
それまで10分あげていたら、まずは8分にしてみる。
大丈夫なら次の日は7分、その次の日は6分という具合に減らしていきます。
母乳の分泌量も減っていくでしょう。
赤ちゃんが気にせずにおっぱいを離せるようになったら、他の授乳時間も同じように減らしていきます。
③水分不足に気を付ける
卒乳をスムーズに進めるためには、水分不足にも注意が必要です。
④授乳に頼らない睡眠を習慣化
おっぱいに頼らずに眠る練習も必要です。
就寝の30分前くらいからママやパパと一緒に布団に入り、スキンシップを楽しんだり、絵本や子守唄で穏やかな時間を過ごす習慣をつけましょう。
また、昼間にたっぷり体を動かして遊び、生活リズムを整えることも大事です。
⑤スキンシップをしっかりと
卒乳の時には、スキンシップをたくさんとりましょう。
⑥ママのサポートをする
授乳はママにとっても幸せな時間です。
どんなママでも、おっぱいをあげられなくなると寂しい気持ちになるのは同じです。
子どもの成長と思って前向きに卒乳できるように、パートナーや家族は、ママの寂しさや喪失感に寄り添い、サポートしてあげてください。
断乳のタイミング
昔は1歳になったら断乳といわれていましたが、断乳にも年齢的な基準はありません。
今は母乳に関しては満足のいくまで続けていいといわれています。



一般的には離乳食で大体の栄養がとれる、10ヶ月〜1歳のタイミングで考える人が多いみたい◎
断乳を考えるポイントは4つあります。
- 離乳食がすすんでいるか
- 母乳以外で水分が取れるか
- 夜寝てくれているか
- ママの負担はどうか
- 体重が増えているか
断乳開始の目安は、食事だけで必要な栄養が摂れているか、その栄養が摂れている目安については次の通り。
- 1回量をしっかり食べている
- 3回食+補食2回が摂れている
- 補食は嗜好品としてのおやつではなく栄養のあるものを摂っている
※補食はおにぎりやフルーツ、ヨーグルトなど準備しやすいものがおすすめ
一番重要な目安は、体重が増えているかどうかです。



必要な栄養は個人差大だから、少食でも体重が増えていればOKだよ
断乳の方法
断乳はママのタイミングで決めるので、授乳をやめる気持ちが揺るがないことが成功の秘訣!
断乳の方法を順番に紹介しますと、次のような流れになります。
10分授乳していたら、さらに7分→5分と短くしていきます。
徐々に減らすことで乳腺炎予防に。
昼間の授乳から回数を減らします。
授乳をしていたタイミングで間食や遊びを入れてあげると、母乳への執着も和らぎますよ。
1日の授乳が約3回以下になったらやめる日を決めます。
寝不足になる可能性大なので、次の日がお休みの日がおすすめ。
ねんねルーティンを決めましょう。
授乳以外に安心できる要素を見つけられると赤ちゃんも寝つきやすいです。
断乳1〜3日目が大事なときで、赤ちゃんが泣いても、授乳しないで過ごしてください。
ママが近くにいると求められてしまうからです。
この期間はパパに頑張ってもらうのも方法の1つですよ。
母乳の分泌は本当に個人差が大きいですが、断乳前に、授乳の時間や1日の回数を減らしておく必要があります。



最後の授乳は午前中がおすすめです◎
また、注意したいのが「離乳食の進みが悪いから断乳しましょう」と指導されることがたまにあるみたい。
断乳しても離乳食を食べられるようになるわけではないし、栄養が足りなくなっちゃうから、離乳食を1日3回食べられるようになってから断乳開始しよう。
授乳回数の減らし方のポイント
完全母乳の場合
ママの乳房が授乳の変化に慣れるには時間がかかります。
急に授乳をやめたり大幅に減らしたりすると、乳房が張って痛みが出たりトラブルになることがあります。
急に止めるのではなく、少しずつ減らしていきましょう。
混合栄養の場合
混合栄養のママは、まず母乳の授乳回数を減らしましょう。
ママの乳房の張りや不快感を和らげるためには、分泌量を徐々に減らすことが大切です。
母乳をやめた後は、赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合に応じて、ミルクの量も徐々に減らしていきます。



乳房トラブルが起こると、断乳を諦めてしまうママも多いです。
おっぱいトラブルとケア


授乳中のほとんどのママが、おっぱいトラブルを経験します。



おっぱいトラブルが辛くて、母乳をやめたいと悩むママもいるぐらいなんです!
赤ちゃんに吸ってもらうことで対処できる方法もあるので、卒乳・断乳前にチェックしましょう。
おっぱいトラブルと注意点
よくあるおっぱいトラブルは主に次の6つです。
これから対処法と一緒に紹介します。
①乳頭の傷
できれば傷を予防して、悪化させないようにすることが重要です。
対処法
- 傷を赤ちゃんの口角にくるように授乳する
- 乳輪が見えないくらい深く咥えさせる
- 口を離すときにママの指を口に入れてから離す、乳首を引っ張らない
- 授乳後に乳頭保護クリームで保湿する
②白斑
母乳が詰まり、乳頭にポツっと白く見えるもののことです。
対処法
- 温タオルなどで白斑がある部分を少し温めてから授乳してみる
- 血流が悪くなると母乳の流れが悪くなるので、きつい下着を控える
- 痛みが強い時は授乳をお休みし、手で搾乳する
③母乳が出すぎる
母乳が出すぎる結果、乳頭炎のリスクになることがあります。
対処法
- 授乳前に圧抜き程度に軽く搾乳する
- 母乳はある程度残しておくことで分泌を抑えられるので、授乳後にスッキリするまでしぼらない
- 冷タオルやタオルで包んだ保冷剤で乳房を冷やす
④しこりがある
母乳が溜まったり詰まったりすることで、しこりができることがあります。
対処法
- しこりがある方向に赤ちゃんの顎がくるように授乳してみる
- しこりがある方のおっぱいから先に授乳する
- しこりがある辺りから乳頭に向かって優しく圧迫しながら授乳する(圧迫授乳)
⑤乳房が赤くて痛い
母乳が詰まるなどで、炎症が起きている可能性がある状態です。
対処法
- とにかく赤ちゃんに吸ってもらう
- 赤み・痛みある方から先に授乳する
- 赤ちゃんが吸わない場合は搾乳する
- 冷やして楽になる場合は冷タオルやタオルで包んだ保冷剤で軽く冷やす
⑥精神的不安定になる
母乳をやめると、「プロラクチン」や「オキシトシン」といったホルモンの分泌が減少します。
このホルモンバランスの急な変化により、精神的に不安定になることがあります。
しかし、これらの症状は一時的なものです。
ここまでよくあるおっぱいトラブルについて解説しました。
しかし次の症状が出たら乳腺炎の可能性があるので、母乳外来や助産院に相談してくださいね!
- しこりや赤み・痛みが改善しない
- 38度以上の発熱・病気
- 全身の関節痛
- 乳房が赤く腫れている
- 脇の下のリンパ節が腫れている
- 母乳に血液が混じっている
- 乳腺炎が再発した場合
おっぱいケアにおすすめの商品2つ
おっぱいケアに役立つ商品について紹介します。



使うことで、トラブル予防になのでぜひチェックしてください◎
①ピュアレーン
ピュアレーンは乳頭ケアクリームで、乾燥しやすい乳頭を保護してくれます。
100%天然成分でできていて、授乳前に拭き取らなくてもいいから使いやすくて赤ちゃんにも安心♪
2018年から6年連続で、たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2024乳頭ケア部門第1位を受賞するほどの人気商品。



実際に使ってよかったと思ったママが多いってことだよね♪
赤ちゃんやママの肌を保湿するのに使えるのも人気ポイントですよ。
\安心して使えて優しく保湿/


②搾乳器
搾乳には、必要なものが丸ごと詰まったセットがおすすめです。
特に電動搾乳器は、おっぱいにあてるだけで搾乳できるのが簡単で便利♪



音が静かでコードレスだから、自宅以外でも使いやすいですよ◎
母乳実感がついているので、搾乳したあとは乳首に付け替えるだけでいい手軽さも人気。
移し替えや洗い物の手間がなくなって、搾乳も母乳の保存も簡単なのはママにとって嬉しいですね。
\搾乳から保存まで便利なセット/


卒乳のタイミングや注意点|まとめ


卒乳のタイミングや注意点を、断乳と一緒に紹介しました。
また、おっぱいトラブルについてはこちらです。
卒乳や断乳のタイミングに決まりはありませんが、ポイントを押さえれば始めやすいです。
卒乳はゆっくり焦らず進めましょう。



おっぱい卒業は寂しくなるけど、赤ちゃんにとって大きなステップアップ♪
トラブルに気をつけながら、赤ちゃんのおっぱい卒業に向けて頑張りましょう!
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