助産師が解説!母乳はいつから出始める?母乳育児完全ガイド

母乳育児は、赤ちゃんの成長にとって素晴らしい栄養方法のひとつです。 とはいえ、すべてのママが同じペースで母乳を出せるわけではありません。 「いつから母乳が出始めるの?」と不安になる方もいるでしょう。 今回は母乳が出始めるタイミングや、その過程で知っておきたいポイントについてお話しします。

今回は、母乳はいつから出始める?母乳育児完全ガイドを助産師の視点で詳しく解説していきます。

サキココからこんなお悩みを持つママに伝えたい
  • 母乳はいつから出始めるの?
  • 母乳の変化について知りたい
  • 正しい授乳方法を知りたい

母乳育児は、赤ちゃんの成長にとって素晴らしい栄養方法のひとつです。

助産師サキココ

母乳は赤ちゃんに必要な栄養と免疫力をサポートしてくれるよ!

とはいえ、すべてのママが同じペースで母乳を出せるわけではありません。

いつから母乳が出始めるの?」と不安になる方もいるでしょう。

今回は母乳が出始めるタイミングや、その過程で知っておきたいポイントについてお話しします。

目次

母乳はいつから出始めるの?

赤ちゃんを迎えるママたちから最もよく聞かれる質問の一つが、「母乳はいつから出始めるの?」です。

実は、妊娠中から母乳の準備が進められているのは知っていましたか?

助産師サキココ

妊娠中から産後の母乳の変化について説明していきます。

妊娠中の乳房の変化

妊娠中期(16週頃)から妊娠末期にかけて、乳房には大きな変化が起こります。

この時期、乳腺が発達し、初乳の産生が始まります。

助産師サキココ

妊娠中から初乳が生成され始めているんだね!

初乳は、濃厚で黄色がかった栄養価の高い液体で、赤ちゃんの免疫力を高める特別な成分を含んでいます

妊娠中に初乳が出た場合は、乳首を清潔に保つことが大切です。

乳頭のケア
  • 石けんでゴシゴシ洗わない
  • ベビーオイルなどを塗ってふやかしてから、優しくふき取る
  • 乾燥が気になる場合は、保湿クリームでケアする
  • 乳垢が気になる場合は、入浴時にオイルを染み込ませたガーゼで優しく拭き取る
  • 分泌液が下着に付くほど出る場合は、母乳パッドを使用する
助産師サキココ

乳頭のケアはお腹が張ったり、出血している時は無理にやらないでね!

母乳の変化

母乳は、赤ちゃんの成長に合わせてその成分が変化していくのは知っていましたか?

分娩後の初期には、最初に出る「初乳」が赤ちゃんに必要な免疫成分を豊富に含み、次に「移行乳」が分泌され、最終的に「成乳」が出るようになります。

助産師サキココ

それぞれの段階で栄養素や成分が異なり、赤ちゃんの成長に合わせた母乳が出るようになるよ!

初乳、移行乳、成乳の特徴とその変化について詳しく説明します。

初乳

出産後、最初の3〜5日間は初乳の時期です。

量は少ないものの、赤ちゃんにとって最も栄養価の高い母乳と言えます。

この時期は、まさに赤ちゃんの免疫システムを強化する重要な時間なのです。

移行乳

移行乳は初乳と成乳の間に分泌される母乳で、産後5日目頃から約2週間続きます。

初乳に比べて免疫グロブリンが減少する一方、脂肪や糖分、ラクトースが増加し、カロリーも高まるのが特徴。

色や質感はクリーミーになり、味わいは初乳よりも甘みが感じられるようになります。

また、タンパク質の割合は初乳より減少しますが、赤ちゃんの成長に必要な栄養がバランスよく含まれています。

助産師サキココ

さらに、2週間後には成乳となり、分泌量も増えていくよ!

成乳

産後10日から2週目以降に分泌される母乳のことを成乳と言います。

タンパク質や免疫成分は減少しますが、糖質がさらに増え、甘みが強くなります。

また、脂肪分も増加し、エネルギー量が豊富になります。

助産師サキココ

成乳は主に赤ちゃんの発育をサポートする役割があるよ!

色は半透明の白になり、質感はサラサラとした感じに変化します。

母乳分泌のメカニズム

母乳の分泌量は、赤ちゃんの吸啜刺激によって増えていきます。

産後すぐは1回の授乳で2~10ml程度ですが、1ヶ月頃には1回60~120ml程度に増えていきます。

つまり、赤ちゃんが頻繁に授乳することで、母乳の量は自然と増えていくのです。

助産師サキココ

母乳分泌には個人差があるよ。

また、母乳育児は、赤ちゃんとママの絆を深める特別な時間です。

助産師サキココ

焦らず、赤ちゃんのペースをみながら、このかけがえのない時間を過ごしてくださいね!

「どうやったら母乳が増えるの?」「母乳量を増やしたい!」というママも多いと思います。

この記事に詳しく書いてあるからぜひチェックしてください。

母乳育児のコツと正しい授乳方法

母乳育児は、赤ちゃんの健やかな成長を支える大切な時間であり、同時に母子の絆を深める特別なひとときでもあります。

しかし、初めての育児では、正しい授乳方法や適切なタイミングがわからず、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

実は、赤ちゃんの抱き方や含ませ方、授乳の間隔など、いくつかの基本的なポイントを押さえることで、スムーズな母乳育児が可能になります。

助産師サキココ

正しい方法はあっても、完璧な授乳方法は存在しないよ!

ここでは、お母さんと赤ちゃんが快適に過ごすための、母乳育児の基本とコツをわかりやすく解説していきます。

授乳の基本手順

授乳は赤ちゃんとお母さんにとって特別な時間です。

正しい姿勢や赤ちゃんの含ませ方を押さえることで、スムーズな授乳が可能になります。

助産師サキココ

授乳の基本手順を解説します!

STEP
姿勢を整える
  • 快適な姿勢をとれる場所を確保
  • 必要に応じて授乳クッションを使用
  • 水分を用意する
助産師サキココ

ママと赤ちゃんがリラックスできる姿勢を見つけてね!

STEP
赤ちゃんの体を密着させる
  • 赤ちゃんのお腹とママのお腹が向き合うように
  • 赤ちゃんの耳、肩、お尻が一直線に
  • 乳首は赤ちゃんの鼻の位置に合わせる
助産師サキココ

赤ちゃんの鼻先に乳首を軽く当て、口を大きく開けるのを待ちます。開いたタイミングがポイントです。

STEP
おっぱいを深く含ませる
  • 赤ちゃんの口が大きく開いてから乳首を含ませる
  • 乳輪部分まで深く含ませる
  • 吸啜リズムを確認(深い吸い方と飲み込みが見られる)
  • 片側10~15分程度を目安に
助産師サキココ

ラッチオンがとっても重要!

ラッチオンとは、赤ちゃんがおっぱいをしっかりくわえること

ラッチオンがしっかりできると、赤ちゃんは母乳を効率よく飲むことができ、乳頭に痛みが少なく、授乳が楽になります。

ラッチオンのポイント
  • 口が大きく開いている
  • おっぱいを深く含んでいる
  • くちびるが外向きに広がっている
  • あごがおっぱいに触れている

正しいラッチオンができていない場合、乳頭に痛みや傷ができることもあり、授乳が少し辛く感じることがあります。

助産師サキココ

トラブルが起こると授乳も辛くなるよね。トラブル回避にはこの記事も確認してみてね!

STEP
正しい吸いつきを確認する
  • 赤ちゃんの下唇が外側にめくれている
  • 顎が動いてリズミカルに吸っている
  • 痛みがない
助産師サキココ

これらがなければ、正しく吸えているよ!

もし、痛みがある場合や浅く吸いついている場合は、授乳を中断してもう一度含ませます。

小指を赤ちゃんの口角に優しく差し入れて離すのがスムーズです。

授乳の間隔とタイミング

授乳の間隔とタイミングについて月齢別に説明します。

新生児期(生後1ヶ月まで)

1〜3時間おきに授乳。

泣いたり、手を口に持っていく仕草がサインです。

助産師サキココ

新生児の授乳間隔について悩んでいるママはこの記事を確認してくださいね!

生後1〜3ヶ月

2〜4時間おきに授乳。

リズムが安定してくる時期ですが、個人差があります。

母乳を欲しがるサインがあれば与えましょう。

母乳を欲しがるサイン
  • 口をモグモグ動かす
  • 手や指をしゃぶる
  • 頭を左右に動かす
  • 口を大きく開ける
  • 唇を吸うような動作をする
  • 体を動かして落ち着かない
  • 泣き始める(強いサイン)
助産師サキココ

泣き始める前に欲しがるサインに気づくことでスムーズに授乳ができるよ。

生後4〜6ヶ月

3〜4時間おきに授乳。

離乳食が開始になる赤ちゃんもいますが、栄養のメインは母乳やミルクです。

助産師サキココ

夜間長く寝てくれるようになり、授乳が減る子もいるよ。

生後7〜9ヶ月

離乳食が進み、授乳回数は3〜4回程度に減ることもあります。

赤ちゃんの欲求に合わせて柔軟に対応しましょう。

生後10ヶ月〜1歳

離乳食が進むにつれて、授乳は1日2〜3回程度になることが多いです。

助産師サキココ

赤ちゃんのペースを大切に、欲しがるサインに応じた授乳を心がけましょう。

まとめ

今回は助産師の視点で、母乳はいつから出始める?母乳育児完全ガイドを解説してきました。

「母乳はいつから出るのか?」と気になっていたママも、この記事で理解が深まったでしょうか。

母乳を増やすためには、授乳回数や抱き方など、いろいろな工夫が必要です。

でも、だからこそ、ママ自身の体も大切にしながら育児をしてほしいと思っています。

助産師サキココ

困ったときは一人で抱え込まず、助産師や母乳外来に相談してみてね!

ママと赤ちゃん、それぞれの状況に合わせた方法を見つけていきましょう。

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