今回は助産師の視点から、生後11ヶ月がどんな時期なのか、成長のポイントや1日の過ごし方について紹介します。
- 生後11ヶ月ってどんな時期?
- 運動面や言葉など、成長のポイントは?
- どのように1日を過ごしたらいい?
生後11ヶ月の赤ちゃんは、身体の成長だけでなく、運動や言葉の発達も著しく進む時期です。

つたい歩きなど、できることが
どんどん増えていくよ!
赤ちゃんの成長は個人差があるため、「うちの子、これで大丈夫?」と不安になることも多いですよね。
この記事では、生後11ヶ月がどんな時期なのか、食事・睡眠・遊びのポイントについて解説していきます。



1日の過ごし方の例も
紹介するよ♪
助産師の視点で、赤ちゃんの成長を見守るポイントを解説していきます!
生後11ヶ月の特徴や言葉の理解などはこの
記事をチェック


生後11ヶ月ってどんな時期?


生後11ヶ月の赤ちゃんは身体の成長だけでなく、運動や言葉の発達も進みます。



できることがぐんと増えてくる
時期だよ
特徴を詳しく紹介していきますね!
身体の成長(身長・体重の目安)
生後11ヶ月の赤ちゃんの身長や体重には個人差がありますが、目安は次の通りです。
男の子:身長69.4~78.5cm 体重7.5~10.8kg
女の子:身長67.4~76.7cm 体重7.0~10.3kg



生まれたときと比べると、身長は約1.5倍、体重は約3倍になるよ!
ただし、成長のスピードは赤ちゃんによって異なります。
数値にとらわれすぎず、その子なりのペースで順調に育っているかを見守ることが大切です◎
運動発達のポイント
生後11ヶ月ごろになると、赤ちゃんの動きがますます活発になり、行動範囲も広がります。
つたい歩きが上達し、動きがスムーズに
多くの赤ちゃんが、家具や壁に手を添えながらつたい歩きをはじめます。



片手を離したり、短時間なら両手を離して立つことも♡
早い子は一歩を踏み出すこともありますが、つたい歩きの期間が長い子もいます。
個人差を気にし過ぎる必要はありません◎
ハイハイのスピードアップ&よじ登る力も
発達
ハイハイのスピードが速くなり、興味のあるものを見つけると、すぐに移動できるようになります。
また、腕や足の力がつき、階段や椅子によじ登ろうとすることも。



転落やケガを防ぐための、安全
対策が重要になってくるね!
手指が器用になり、探索活動が活発に
手先の動きも発達します。
できるようになることの例
発達のポイント | 具体的な動作 |
---|---|
指先の力がつく | 引き出しを開ける、ふたの開け閉めをする |
大人の真似をする | 家電のボタンを押す、小さなものをつまむ |
好奇心が 旺盛に | 色々なものを触って確認する |



赤ちゃんの好奇心がぐんと広がる時期だよ!
安全を確保しながら、思い切り探索できる環境を整えてあげましょう。
言葉の発達
生後11ヶ月ごろになると、赤ちゃんは周囲の言葉をどんどん吸収します。
まだ意味のある単語を話す子は少ないですが、言葉の理解は進みます。



ちょうだい、などの指示に反応
することが増えていくよ◎
- 欲しいものを指さして「アッアッ」と声を出す
- 「○○はどこ?」と聞くと、そのものの方向を見る、指をさす
- 「ちょうだい」と言うと持っているものを渡す
赤ちゃんは、周囲の言葉をじっくり聞いて吸収しています。
助産師サキココがお伝えする言葉の発達を
促すポイント
方法 | 具体的なアクション |
---|---|
指差しに言葉を添える | 赤ちゃんが指さしたら「○○が欲しいの?」と声をかける |
繰り返し話しかける | 「お花きれいだね」など、見たものを言葉にする |
反応を大切にする | 赤ちゃんが声を出したら、「そうだね!」と応えてあげる |
言葉の発達をサポートしていきましょう◎
成長のポイントと1日の過ごし方


生後11ヶ月の赤ちゃんは食事・睡眠・遊びのリズムが少しずつ定まってきます。



1日の過ごし方にもメリハリが
ついてくる時期だね
ここでは、食事・睡眠・遊びのポイントと、1日のスケジュールの例を紹介します。
食事のポイント
生後11ヶ月ごろになると、1日3回の離乳食が定着し、食事の時間がますます大切になってきます。



この時期は母乳やミルクよりも、離乳食から栄養をとる割合が増えるよ
ただし、赤ちゃんによって、食べる量や食べ方には個人差があります。
離乳食の進み方と目安量
食材の種類 | 目安量(1回分) |
---|---|
穀類(全がゆ・軟飯) | 約90g(軟飯なら80g) |
野菜・果物 | 30~40g |
タンパク質(どれか1つ) | 肉・魚:15g / 豆腐:45g / 卵:全卵1/2個 / 乳製品:80g |



バナナ程度の、歯ぐきでつぶせる固さが目安
- 好き嫌いや食べムラが増えてくる時期
- 興味のあるものが増え、食事より遊びに夢中になることも
- 手づかみ食べが上手になり、食への興味が広がる
- 自分で食べる楽しさを感じることで、
食べる意欲がアップ
この時期は、食べる量や好き嫌いに悩むことも増えます。



焦らず赤ちゃんのペースに
合わせて進めよう
毎食しっかり食べることよりも、1週間単位で栄養バランスを見てあげるのがポイントです!
睡眠リズム
生後11ヶ月ごろになると、昼寝の時間がまとまり、夜に長く眠る赤ちゃんが増えてきます。



夜泣きが続いたり、昼寝の時間が長すぎたりする赤ちゃんもいるよ
生活リズムを整えていけるといいですね。
生後11ヶ月の睡眠時間の目安
睡眠時間 | 目安 |
---|---|
1日の合計睡眠 時間 | 約11~13時間 |
お昼寝 | 1~2回(30分~2時間) |
助産師サキココがお伝えするお昼寝の
ポイント
- お昼寝が長すぎると、夜の寝つきが悪くなることがあるので、15時ごろを目安に起こすのがおすすめ
- 日中にたくさん身体を動かすことで、夜にスムーズに眠れる



夜は突然起きて泣くこともあるけど、
成長の一環だから心配しすぎないで!
夜泣きしたときは、おむつが汚れていないかや、体調に問題がないかチェックしてください。
この時期は、昼寝のタイミングを調整しながら、夜の睡眠リズムを整えていくことが大切です。
少しずつ安定していくので、焦らず赤ちゃんのペースを見守りましょう◎
遊びと関わり方
生後11ヶ月の赤ちゃんは、身の回りのものを触ったり、試したりすることでたくさんのことを学んでいます。



赤ちゃんの好奇心を大切にしながら、一緒に遊ぶ時間を楽しもう!
- 型はめパズル:ママやパパがパーツを
セットして、最後の一押しを赤ちゃんにさせてみよう - ボール遊び:転がしたり、はずませたりしながら親子で楽しもう
- 触感遊び:ツルツル、ザラザラなど、
いろいろな素材を触らせてあげよう
視覚・触覚・聴覚を刺激する遊びがおすすめです◎
こちらも参考にしてね!


ほかの子にも興味が出てくる
公園や支援センターに行くと、ほかの赤ちゃんに興味を示すこともあります。



一緒に遊ぶことはできなくても、周りの子の様子を見て刺激を受けるよ
危ないいたずらはハッキリ注意
好奇心旺盛になり、引き出しを開けたり、ボタンを押したりすることが増える時期。
1日のスケジュール例
生後11ヶ月になると、1日3回の離乳食が定着し、お昼寝や遊びの時間にもメリハリがついてきます。
適度に身体を動かしながら、夜ぐっすり眠れるようなリズムを作りたいですね。



赤ちゃんの様子や家庭の事情に
合わせて、スケジュール調整しよう◎
1日のスケジュール例
時間 | 活動 | ポイント |
---|---|---|
6:30~7:00 | 起床 | 朝日を浴びて体内時計をリセット |
7:00~8:00 | 離乳食①&授乳① | 1日のエネルギー補給 |
9:00~10:00 | お散歩・外遊び | 身体を動かして活動的に |
10:00~11:00 | お昼寝① | 30分~1時間程度が目安 |
12:00~13:00 | 離乳食②&授乳② | 食事の時間をしっかり確保 |
14:00~15:00 | お昼寝② | 夕方以降に響かないように15時までに起こす |
15:30~16:30 | 室内遊び | 型はめパズル・絵本・指遊びなど |
17:30~18:00 | 離乳食③&授乳③ | 19時までに夕食を終わらせるのが理想 |
19:00~19:30 | お風呂 | 就寝前のリラックスタイム |
20:00~20:30 | 就寝 | 入眠儀式を決めてスムーズな就寝へ |
赤ちゃんの成長に合わせながら、無理のない範囲で規則正しい生活リズムをつくっていきましょう!
生後11ヶ月は好奇心いっぱい!楽しく過ごそう|まとめ


今回は、生後11ヶ月がどんな時期なのか、成長のポイントや1日の過ごし方を助産師の視点で詳しく解説しました。
生後11ヶ月の赤ちゃんは、自分でやってみたい、という気持ちがどんどん強くなる時期です。
この時期は、赤ちゃんの成長を無理に急がせず、できるようになったことを一緒に楽しみましょう。



毎日頑張るママやパパも、
無理しすぎないでね♡
食事・睡眠・遊びのバランスを取りながら、赤ちゃんが安心して過ごせる環境を整えていきましょう◎
生後11ヶ月の特徴や言葉の理解などはこの
記事をチェック


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