今回は、助産師の視点から「魔の3週目」の開始時期や原因、乗り越えるためのポイントを詳しく解説します。
- 魔の3週目はいつから始まるの?
- 魔の3週目の原因を知りたい
- 乗り越え方はどんなものがあるの?
「赤ちゃんが生まれて3週間、少しずつ育児に慣れてきたと思ったら、急にぐずりが増えて泣き止まなくなった…」そんな経験はありませんか?

助産師としてたくさんのママ達から「魔の3周目」の悩みを聞いてきたよ。
この時期、多くの赤ちゃんが迎えるのが「魔の3週目」。
理由もなく泣き続けたり、授乳や寝かしつけがうまくいかなくなったりと、ママやパパにとって試練の時期です。



でも大丈夫!これは赤ちゃんの成長の証でもあるよ!
本記事では、魔の3週目がいつから始まるのか、なぜ起こるのか、そして乗り越えるためのポイントを助産師の視点で詳しく解説します。
魔の3週目とは?いつから始まるの?


赤ちゃんが生まれて3週間頃になると、急に機嫌が悪くなったり、理由もなく泣き続けたりすることがあります。
これが「魔の3週目」と呼ばれる時期です。



この時期のママ達から「泣き止まない」と相談をたくさん受けてきたよ。
新生児期の赤ちゃんは、まだ生活リズムが整っておらず、授乳や睡眠のパターンも不安定なことが多いです。
しかし、生後3週目になるとそれまでの様子がガラッと変わることがあります。



この時期は赤ちゃんの発達の一環であり、決して異常なことではないよ!
魔の3週目が起こる原因


「魔の3週目」と呼ばれるこの時期、赤ちゃんが突然ぐずりやすくなったり、抱っこしても泣き止まなかったりすることが増えます。
「どうしてこんなに泣くの?」と不安になるママも多いですが、実はこれにはちゃんとした理由があります。



赤ちゃんは生後3週間頃に大きな成長の波を迎え、心や体にさまざまな変化が起こるよ!
その変化に適応しようとすることで、不機嫌になったり、今までと違う反応を見せたりすることがあります。
ここからは、魔の3週目が起こる主な原因について詳しく解説していきます。
成長スパート(グローススパート)
赤ちゃんの「スパート期」は、生後すぐから何度か訪れる成長のステップです。
特に最初のスパートは、生後2~3週間ごろに起こることが多く、なんと3人に1人の赤ちゃんが、この時期に成長スパートを迎えると言われています。
突然おっぱいを欲しがる回数が増え、「母乳が足りないのでは?」と不安になるママもいるかもしれません。



でも、それは赤ちゃんの成長サインかも!
スパート期には、授乳の回数が増えるだけでなく、動きが活発になり、起きている時間も長くなることがあります。
一般的に生後2~3週、6週、3カ月ごろに訪れることが多いので、「また来たな!」くらいの気持ちで見守ってあげましょう。



成長の一環なので、欲しがるだけおっぱいをあげてOKだよ♡
神経系の発達
赤ちゃんは日々、周囲の環境から新しい刺激を受けています。
生後3週目頃になると、視力や聴覚がさらに発達し、周囲の変化を敏感に感じ取るようになります。



その結果、不安を感じて泣くことが増えることもあるよ。
生活リズムの変化
生後すぐは寝てばかりだった赤ちゃんも、生後3週目になると起きている時間が少しずつ増えてきます。
これにより、昼夜の区別がまだつかない赤ちゃんは、夜間にぐずることが増えることも。
魔の3週目の乗り越え方


赤ちゃんの泣きが激しくなり、なかなか寝てくれない…
「もしかして、これが魔の3週目?」と不安になるママも多いですよね。



理由がわからず泣かれると、「何をしてあげればいいの?」と戸惑ってしまうよね。
でも大丈夫です。
魔の3週目は赤ちゃんの成長の証であり、適切な対応をすれば落ち着いていきます。
ここでは、少しでもママの負担を減らしながら、この時期を乗り越えるための方法を助産師としての視点でお伝えしますね!
抱っこやスキンシップを増やす
赤ちゃんはママの温もりを感じることで安心します。
泣いたらすぐに抱っこしてあげることで、赤ちゃんの不安を和らげられます。
助産師サキココからのアドバイス
「縦抱き」や「横揺れ」など、赤ちゃんが落ち着きやすい抱き方を試してみることがおすすめ。
さらに、スキンシップを増やすことで、赤ちゃんの情緒が安定しやすくなります。



スキンシップにはベビーマッサージもおすすめだよ♡


おくるみを活用する
おくるみで赤ちゃんを包んであげると、ママのお腹の中にいた時のような安心感を得られ、ぐずりが落ち着くことがあります。
助産師サキココからのアドバイス
特に、モロー反射(ビクッとする動き)で目を覚ましやすい赤ちゃんには、おくるみが効果的。
暑い時期は通気性の良い素材を選びましょう。
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授乳をこまめに行う
成長スパートの影響でお腹がすきやすくなるため、赤ちゃんが欲しがるタイミングで頻回授乳をしてあげましょう。
「さっき飲んだばかりなのに…」と心配になるかもしれませんが、この時期は母乳の分泌を増やす大切な時期でもあります。
助産師サキココからのアドバイス
授乳が疲れてしまった時は、ミルクを与えたり、周りの人に頼ったりしてママは休息を優先して。
ミルクを足す場合も、赤ちゃんの体重増加を見ながら調整するといいですね。
環境を整える
赤ちゃんが安心して過ごせる環境を作ることも大切です。
部屋を適度な明るさに保ち、ホワイトノイズなどを活用することで、赤ちゃんが落ち着きやすくなります。



特に夜間は、静かすぎるとちょっとした物音で目が覚めることも。
助産師サキココからのアドバイス
お腹の中にいた頃の環境をイメージして、一定の音がある環境を作るとよく眠れると言われています。
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他の赤ちゃんと比べない
「魔の三週目」には赤ちゃんごとに違いがあります。
すぐに泣き止む子もいれば、何時間も泣き続ける子もいます。
助産師サキココからのアドバイス
SNSなどで他の赤ちゃんと比較してしまうこともありますが、それで自分を責める必要はありません。
赤ちゃんには個人差があるので、どんな状態でも必ず落ち着くときが来ます。



そんな風に思っておくと、少し気持ちが楽になるかもしれませんよ。
考えすぎない
「どうしてこんなに泣くの?」「もしかしたら病気かも?」と不安になってしまうこともあります。
しかし赤ちゃんがこの時期に泣き続けるのには、原因がわからないことがほとんどです。
助産師サキココからのアドバイス
体調に問題がなければ、「こんな時期かも…」と諦めることも大切です。



赤ちゃんを泣き止ませられないからといって、母親失格ということは絶対にないよ!
この記事でもよくある質問をまとめているので、ぜひ確認してくださいね。


周りを頼る
赤ちゃんが泣き続けると、ママも精神的に追い詰められてしまうことがあります。



特に睡眠不足が続くと、その負担は大きくなるよね。
そんな時は、パパや実家の両親など、周りの人に頼ることもとても大切です。
助産師サキココからのアドバイス
サポートを受けながら、少しでもリフレッシュできる時間を作ることが、ママ自身の心身の健康を守るためにも必要です。
産後ケアを利用する
赤ちゃんのお世話に追われてしまうと、ママの体力や精神的な余裕がなくなってしまいます。
疲れが溜まると、ちょっとしたことでイライラしたり、気分が落ち込んだりすることもありますよね。
「赤ちゃんが寝たら一緒に横になる」「簡単な食事で栄養を摂る」など、無理なくできることから試してみましょう。



ただ、頼れる人がいないと「休みたくても休めない…」と感じることもあるよね。
そんなときは、自治体や助産院が提供する産後ケアを利用するのもおすすめです。
助産師サキココからのアドバイス
産後ケア施設では、助産師による授乳相談や育児サポートを受けられるほか、赤ちゃんを預かってもらいながらママが休息をとることも。
産後ケアについてはこの記事を確認してください。


まとめ


今回は、魔の3週目がいつから始まるのか、なぜ起こるのか、そして乗り越えるためのポイントを助産師の視点で詳しく解説しました。
魔の3週目は、赤ちゃんの成長の一環であり、決して異常なことではありません。
原因を理解し、適切な対処をすることで、この時期を乗り越えられます。
この記事でも詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね。





ただ、ずっと赤ちゃんと向き合い続けるのは、とても大変だよね。
周りに頼れる人がいないときは、自治体の産後ケアを活用するのもおすすめです。


助産師や専門スタッフが育児の悩みを聞いてくれたり、ママが心身ともにリフレッシュできる環境を提供してくれたりします。



無理せず頼れるサービスを活用しながら、一緒にゆっくり進んでいきましょう♡
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