今回は、離乳食期で悩むママに読んで欲しい記事です。
内容はたまごの安全な進め方と、初めての食材に挑戦する前に知っておきたいマメ知識について。
- たまごの安全な進め方は?
- たまごアレルギーが出たらどうしたらいい?
- 初めてたまごをあげる時の注意点を知りたい!
離乳食が始まると、どんな食材をどのタイミングで与えたらいいのか悩むママやパパも多いですよね。
以前は食物アレルギーを心配して、たまごを含むアレルギーのリスクがある食品はできるだけ遅く与えたほうがいいと考えられていました。
しかし最新の研究では、適切な時期に少量ずつ食べさせることがアレルギーの発症リスクを下げる可能性があるとわかっています。

離乳食の段階に合わせて、慎重にたまごを取り入れていくことが大切なんだね!
また、たまごには良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、成長期の赤ちゃんにとって重要な栄養源になります。
特に「たまご」は栄養価が高く、離乳食に取り入れたい食材のひとつですが、アレルギーの心配もあり慎重に進めたいところ。
しかし、与える時期や方法を間違えると、アレルギー症状が出るリスクもあるため、正しい進め方を知ることが大切です。
今回の記事では、たまごの安全な進め方と、初めての食材に挑戦する前に知っておきたいマメ知識について詳しく解説していきます。



適切な時期や与え方、注意点をしっかり理解して、安心してたまごデビューを迎えよう!
その他のアレルギーについてはこちらの記事を確認してください。




たまごの安全な進め方は?


たまごは離乳食初期(5~6ヶ月頃)から取り入れられます。
ただし、一度にすべてを与えるのではなく、段階的に進めることが重要です。
まずは、アレルギーのリスクを抑えるために「加熱した卵黄のみ」からスタートしましょう。



もっと詳しく月齢別に説明するね♪
離乳食初期(5~6ヶ月頃)
しっかり加熱した卵黄をごく少量ずつ与え、赤ちゃんの様子を観察しながら進めていきましょう。



ここでは、卵黄の始め方と量の増やし方について詳しく解説するね♪
20分程度しっかりゆでた卵の卵黄だけを取り出す。



卵を加熱した後は、なるべく早めに黄身と白身を分けて白身の成分が黄身に移らないようにしてね!
完全に火を通した固ゆで卵の黄身をほんの少量(耳かき1杯程度)から始める。



水分でとろとろにのばして与えてみてね◎
食後2時間ほどは赤ちゃんの様子を観察し、アレルギー反応がないか確認する。
問題がなければ、少しずつ量を増やしていく。



明確な決まりはないけど、2~3日おきに食べさせてみて!
離乳食中期(7~8ヶ月頃)
1週間ほどかけて、耳かき1杯から小さじ1程度まで増やしたあと、少しずつ量を増やしていきます。
この時期の摂取の目安は、卵黄1個~全卵1/3個
卵黄に慣れてきたら、離乳食中期(生後7〜8か月)を目安に少量の卵白をスタートさせていきましょう。
最初はほんのわずかから試し、加熱した状態で少しずつ増やすことが重要です。
ここでは、安全に卵白を進めるためのポイントを解説します。
まずは米粒程度の極少量からスタートし、徐々に増やしていきます。



卵白はアレルギーの原因になりやすいため、慎重に進めてね!
しっかり火を通した状態で与え、アレルギー反応がないか注意深く観察しましょう。
アレルギー反応が問題なければ、少しずつ量を増やしていきます。
離乳食後期(9~11ヶ月頃)
卵黄と卵白の両方をクリアできたら、全卵を取り入れることができます。
この時期の摂取の目安は、全卵1/2個
ただし、全卵も慎重に進めることが大切。
ここでは、安全に全卵へ移行するためのコツや注意点を詳しく説明します。
最初はしっかり加熱した状態で少量ずつ試す。
問題がなければ5mm大にきざんで与えましょう。
分量が増えてきたら、いろいろなたまご料理を試してみるのがおすすめです。



しっかり加熱したスクランブルエッグや薄焼きたまごなどレパートリーが増えるね♪
ただし、一気に増やすのではなく、赤ちゃんの様子を見ながら慎重に進めることが大切です。



アレルギー症状が出る可能性はゼロではないため、慎重に進めよう!
離乳食完了期(12ヶ月以降)
この時期の摂取の目安は、全卵1/2~2/3個。
全卵にも少しずつ慣れてきたら、さまざまなメニューを試してみましょう。
半熟卵や生卵は消化が難しく、サルモネラ菌のリスクもあるため、1歳までは避けましょう。
1歳以降も、しっかり加熱した状態で食べさせるのが安全です。
全卵に慣れたら、加熱具合を少し緩めて茶碗蒸しやプリンなども試してみてもいいでしょう。



基本的には1歳以降もしっかり加熱した状態で食べさせるのが安全だよ!
たまごアレルギーのリスクと症状
たまごはアレルギーの発症率が比較的高い食材のひとつ。
特に卵白に含まれるたんぱく質が原因になることが多いため、初めて与える際には慎重に観察することが大切です。
実際に出る、アレルギー反応を知っておきましょう!
- 皮膚の症状:じんましん、赤み、かゆみ
- 消化器の症状:嘔吐、下痢、腹痛
- 呼吸器の症状:咳、ゼーゼーする呼吸、くしゃみ
- アナフィラキシー:重篤なアレルギー反応として、血圧低下や意識障害を引き起こすことも
症状が出た場合はすぐに食べるのを中止し、症状が軽い場合でもかかりつけ医に相談しましょう。



おすすめは、かかりつけ医が空いている午前中に与えること!
呼吸困難や意識低下などの重篤な症状が現れた場合は、すぐに救急を呼ぶことが必要です。
その他のアレルギーについてはこの記事をチェックしてください。




初めての食材に挑戦する前に知っておきたいマメ知識


新しい食材を赤ちゃんに与えるときは、慎重に進めることが大切です。
特にアレルギーのリスクがある食材は次のとおりです。



アレルギーが起きやすい食材をまとめたよ!
アレルギー表示 義務 7品目
食品に含まれていた場合、必ず表示義務があります。
食品名 | 主な注意点 |
---|---|
卵 | アレルギーの発症率が高い。初期は黄身→白身の順で導入。 |
乳 | 牛乳・チーズ・バターなど。ヨーグルトも慎重に導入。 |
小麦 | パン・うどん・小麦粉などに含まれる。初期はごく少量から。 |
そば | 重篤なアレルギー症状(アナフィラキシー)を起こしやすい。 |
落花生(ピーナッツ) | 少量でも重篤な症状が出やすく、特に注意が必要。 |
えび | 魚介類アレルギーの中でも特に注意が必要。 |
かに | えびと同様、魚介アレルギーの原因になりやすい。 |
アレルギー表示 推奨 20品目
含まれていた場合、可能な限り表示するよう推奨されています。
食品名 | 主な注意点 |
---|---|
あわび | 貝類アレルギーに注意。離乳食では基本的に与えない。 |
いか | 消化に悪く、アレルギー反応を起こすことも。 |
いくら | 魚卵アレルギー。後期~完了期でも慎重に。 |
オレンジ | 柑橘系の果物は皮膚のかゆみや湿疹の原因になることも。 |
キウイフルーツ | 酸味が強く、かゆみやじんましんが出やすい。 |
牛肉 | アレルゲンになり得るため、加熱して少量ずつ。 |
くるみ | 木の実アレルギーの一種。誤嚥リスクもあり注意。 |
さけ | 魚アレルギーの原因になることがある。 |
さば | ヒスタミン中毒に注意。新鮮なものを使用。 |
大豆 | 豆腐・納豆・きな粉などで使われる。特に納豆は発酵食品で注意。 |
鶏肉 | 肉類の中でも比較的安全だが、初めての際は慎重に。 |
バナナ | 初期に使いやすいが、意外とアレルギー報告も多い。 |
豚肉 | 鶏肉同様、加熱して少量ずつ導入を。 |
まつたけ | 離乳食では基本与えない。 |
もも | 果物アレルギーのひとつ。湿疹が出ることも。 |
やまいも | のどのかゆみや違和感を訴えるケースあり。 |
りんご | 比較的安全だが、アレルギー報告もある。 |
ゼラチン | 加工食品に含まれる。注意が必要。 |
ごま | アレルギーの増加傾向。きな粉・ごま和えなど注意。 |
カシューナッツ | 木の実アレルギー。誤嚥・アナフィラキシーのリスクも。 |
それでは、初めての食材に挑戦する前に次のマメ知識を確認しておきましょう。
午前中に試す
新しい食材を与えるときは、万が一アレルギー反応が出てもすぐに病院へ相談できるよう、病院が開いている午前中に試すのが安心です。
かかりつけ医が空いている午前中に試す。
朝の時間帯なら、日中の様子も観察しやすく、急な体調の変化にも早く気づくことができます。



特にアレルギー反応が出やすい食材は必ず午前中にあげてね!
体調がいいときに試す
離乳食で初めての食材にチャレンジするときは、赤ちゃんの体調が万全な日を選びましょう。
体調が優れないときに新しい食材を与えてしまうと、アレルギー反応が出た場合に体調不良との区別がつきにくくなってしまいます。
たとえば、発熱・下痢・湿疹などの症状が出たとしても、「風邪の症状か?」「アレルギーなのか?」が判断しづらくなり、対処が遅れてしまうことも。
赤ちゃんがご機嫌で、よく眠れていて、元気な様子が見られる日がベストタイミングです。
また、体調が悪いと食欲が落ちていたり、いつもと違う食べ物に対して敏感になっていたりするため、せっかく用意しても赤ちゃんが受け入れにくい可能性もあります。



赤ちゃんの様子を観察し、「今日は大丈夫そうかな?」と日々チェックしてみてね!
少量から始める
初めての食材は、必ずごく少量からスタートしましょう。
たまごに限らず、初めての食材は耳かき1さじ程度の少量からスタートすることが大切です。
少しずつ増やしていくことで、アレルギー反応の有無を確認しやすくなり、万が一のときにも赤ちゃんの体への負担を軽減できます。



どの食材も初めて与える時は少量から与えてね!
単体で与える
食材を複数混ぜて与えると、アレルギー反応が出た場合に原因を特定しにくくなります。
初めての食材は、他のものと混ぜずに単体で与えましょう。
原因がすぐに分かれば、今後の食事管理にも役立ちます。



アレルギーが出た場合、何が原因か分からなくなるのを防ぐためだよ!
まとめ


今回は、離乳食期で悩むママに向けて、たまごの安全な進め方と、初めての食材に挑戦する前に知っておきたいマメ知識について詳しく解説しました。
たまごは栄養価が高く、離乳食に取り入れたい食材ですが、アレルギーのリスクもあるため慎重に進めることが大切です。
まずは加熱した卵黄から少量ずつ始め、赤ちゃんの様子を見ながら卵白や全卵へとステップアップしましょう。



また、アレルギー症状には十分注意し、異変があればすぐに医師に相談することが重要だよ◎
安全に進めながら、たまごを美味しく取り入れていきましょう!
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