今回は助産師の視点から、赤ちゃんのおやつはいつから始めるのがよいか、詳しく解説します。
- 赤ちゃんのおやつはいつから始めるのが
いいの? - 月齢ごとの安全な進め方は?
- 赤ちゃんにおやつを与えるときの
注意点は?
赤ちゃん用のおやつのパッケージには、「○ヶ月ごろから」と書いてあります。
しかし、何をいつからあげたらいいのか、迷う方も多いでしょう。

助産師として、たくさんのママからおやつについて相談を受けたよ
お伝えしたいのは、おやつはお菓子というよりも、赤ちゃんの発達に合わせて取り入れる食事の補助や食べる練習として考えることが大切ということ。
この記事では、赤ちゃんにおやつをいつから・どのように与えるのがよいか、月齢ごとの進め方とともにわかりやすく解説します。
はじめてのおやつを、赤ちゃんとの楽しい時間にするためのヒントが見つかりますように♡
赤ちゃんのおやつはいつから始める?


赤ちゃんのおやつは、いつから始めるべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
毎日おやつが必要になるのは1歳ごろからです。



それ以前におやつを与える場合は、お楽しみとしての位置づけ
だよ
2回食が安定する前におやつを始めてしまうと、離乳食の進みに影響が出る可能性もあります。
助産師としても、赤ちゃんの発達や離乳の進み具合を見ながら、焦らずゆっくり進めてほしいです。
おやつが必要になるのはいつから?
赤ちゃんにとってのおやつは、大人と同じ間食ではありません。
特に1歳を過ぎたころからは、食事だけでは補いきれないエネルギーや栄養を補う補食としての役割を持つようになります。



第4の食事っていうイメージ
だね♡
時期 | おやつの役割 | 与える頻度の目安 | 内容の例 |
---|---|---|---|
生後7~11ヶ月 | 食べる楽しさ/練習 | 1回/日(必要に応じて) | 赤ちゃんせんべい、ボーロなど |
1歳~1歳半 | 補食(第4の食事) | 1~2回/日 | バナナ、おにぎり、ヨーグルト |
1歳前後になると、母乳やミルクの量が減って、食事からの栄養摂取が中心となります。



このころから、おやつは毎日規則的に取り入れるべきものになるよ
時間や量を決めて取り入れていきましょう。
1歳未満の赤ちゃんにとってのおやつの意味
離乳食が2回食に慣れてくる生後7~8ヶ月ごろから、お楽しみとしての少量のおやつを試してみてもよいと考えられています。



まだおやつが必須というわけではないよ!
- 食感や味のバリエーションを知る
- 手づかみで食べる練習になる
- 親子でゆったり食事を楽しむ時間に
甘い市販のお菓子ではなく、赤ちゃん向けの無添加でやさしい味のものを選びましょう。
また、おやつを与えるときは、離乳食の時間と被らないように注意してください。



食事に影響しないタイミングで
あげようね
手づかみ食べについては、こちらの記事に詳しく書いているので、ぜひご覧ください。


月齢別の安全な進め方と注意点


赤ちゃんにおやつを与えるタイミングや内容は、月齢や離乳食の進み具合によって変わってきます。



赤ちゃんの発達段階を観察して、安全性に配慮することが大切♡
ここでは、助産師の視点から、生後7ヶ月~1歳半ごろまでの赤ちゃんに向けたおやつの進め方と、それぞれの注意点をまとめました。
月齢別の基本の目安表
月齢 | おやつの役割 | 与える頻度 | おすすめの内容例 | 注意点 |
---|---|---|---|---|
生後7~8ヶ月 | お楽しみ・練習 | ときどき(少量) | 赤ちゃんせんべい、卵不使用ボーロ、バナナ | 食事や授乳に影響しない時間帯で少量 |
生後9~11ヶ月 | お楽しみ+補助的な補食 | 1日1回ほど | 蒸しパン、干し芋、おやき、赤ちゃん用クッキー | 手づかみ食べの練習にも◎ |
1歳~1歳半 | 補食(第4の食事) | 1日1~2回 | おにぎり、パン、ヨーグルト、チーズなど | カロリー目安100~150kcal/日 |
【生後7~8ヶ月】離乳食中期|少量で
お楽しみとして
この時期のおやつは栄養補給ではなく、食べることの楽しさを知る、手づかみの練習をする、といった意味合いが強いです。
赤ちゃんせんべいや、卵不使用のボーロなど、赤ちゃん向けに作られた、無添加のやさしい味のものを選びましょう。
助産師サキココからのアドバイス
- 与えるタイミングは、離乳食や授乳の
妨げにならない時間帯で - 食べさせる量は、せんべい1~2枚、
ボーロ10粒程度で十分



楽しい雰囲気で少しずつ慣らしていこう!
- 誤嚥を防ぐため、必ず座らせて、大人がそばで見守るようにしましょう
- はちみつやナッツ類など、リスクの高い食材は避けましょう
- 甘い味に慣れすぎないよう、やさしい味のものを選ぶのがポイント
\アレルギー特定原材料等28品目は不使用/


【生後9~11ヶ月】離乳食後期|手づかみ練習にも◎
離乳食が1日3回に近づき、活動量も増えてくるこの時期。
赤ちゃんによっては離乳食の量が不足気味だったり、食べムラがあったりすることもあります。



そんなときは、補助的におやつを取り入れてみよう
蒸しパンや干し芋、おやき、赤ちゃん用クッキーなど、やわらかくて手づかみしやすいものがおすすめです。
助産師サキココからのアドバイス
- 補食とまではいかないが、エネルギー
補給や栄養の補助として活用可能 - おやつを持ち歩けば、外出時のぐずり
対策にも◎



この時期のおやつは1日1回くらいが目安
- 味付けはなるべく薄く、脂肪やタンパク質は控えめに
- 外で食べさせるときは、衛生面に気を
つけて保存・持ち運びを - 硬すぎるものや丸のみしやすい形のものは避けましょう
\無添加、無着色!栄養がたっぷり 自然のおやつ「干し芋」/


【1歳~1歳半】離乳食完了期|第4の食事としての役割
離乳食が完了に近づき、1日3回の食事リズムが整ってきたら、おやつは第4の食事としてしっかり取り入れるタイミングです。
不足しがちな栄養素やエネルギーを補う、補食の役割を担うようになります。
助産師サキココからのアドバイス
- 与えるタイミングは午前10時・午後3時など決まった時間に
- 1日の目安カロリーは100~150kcal
以内 - メニュー例:(午前)牛乳とバナナ
1/2本、(午後)おにぎりと麦茶
- 大人用のお菓子は、塩分・脂肪分が
高すぎてNG。赤ちゃん用のものを選びましょう - 飲み物は麦茶や湯冷ましを添えて、
水分補給も忘れずに - ジュースや乳酸菌飲料は甘すぎるので
控えましょう



市販品を与えるときは、月齢表示とアレルゲン表示を確認してね
赤ちゃんのおやつは焦らず、楽しくが
ポイント|まとめ


今回は、赤ちゃんのおやつはいつから始めるのがよいか、助産師の視点で詳しく解説しました。
赤ちゃんのおやつは、1歳ごろから補食として毎日取り入れるのが基本です。



それより前の時期に与える場合は、お楽しみや食べる練習
赤ちゃんのペースに合わせて、少しずつ始めてみましょう。
また、おやつの時間や内容、与え方にも注意が必要です。
食事に影響しないよう、時間・量を決めて与えるのがポイント。



月齢に合ったやさしい味のものを選ぼうね♡
助産師としても、赤ちゃんのおやつデビューは焦らず、楽しく、親子のコミュニケーションの一環として取り入れて欲しいと考えています。
おやつの時間が、赤ちゃんが食べる楽しさを感じられる、大切な経験になりますように。
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