今回は6ヶ月以降の赤ちゃんに多い病気とは?9割がかかる原因と対策まとめについて解説していきます。
- 6ヶ月以降の赤ちゃんに多い病気って何?
- 突発性発疹ってどういう病気?
- 突発性発疹の症状と対策を知りたい
- 小児科受診の目安ってあるの?
赤ちゃんが生後6ヶ月を過ぎると、胎盤を通してママからもらっていた免疫が減少する時期と言われています。
そのため、生後6ヶ月以降の赤ちゃんは病気にかかりやすくなることも大きな特徴です。
特に「突発性発疹(とっぱつせいほっしん)」は、6ヶ月から2歳くらいの赤ちゃんの9割がかかっている病気です。
ほとんどの赤ちゃんが経験すると言われており、対策や対応を知っておくと安心ですね◎
6ヶ月以降の赤ちゃんに多い病気
生後6ヶ月を過ぎると、胎盤を通してママからもらっていた免疫が減少する時期であると共に、赤ちゃんの環境の変化もあって感染症にかかりやすくなります。
ここでは、特にこの時期に多い代表的な病気をいくつか紹介します。
突発性発疹
突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型もしくはヒトヘルペスウイルス7型による感染症です。
「突発的」に発熱し、その後全身に発疹が出る病気です。熱が下がるとすぐに発疹が広がるのが特徴で、症状は比較的軽く、特別な治療を必要としないことが多い病気です。
この後詳しく解説します!
RSウイルス感染症
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
通常2〜8日、特に4〜6日の潜伏期間の後、発熱や鼻水の症状が数日続くことが多いです。
主に接触感染と飛沫感染で感染が広がります。
重症になると咳がひどくなり、ゼーゼーとした呼吸や息苦しさが現れることがあります。場合によっては細気管支炎や肺炎に進むことも。
多くは軽い症状で自然に治るけど、重症化すると入院なんてことも。
手足口病
手足口病は、ウイルスが原因で起こる感染症です。
主に夏に流行する
感染すると、手のひらや足の裏、口の中に小さな発疹や水ぶくれができ、口の中の痛みで食欲不振になることがあります。熱が出ることもありますが、通常は軽い症状で1週間ほどで治ります。
口の痛みで食べにくくなるので、赤ちゃんが食べやすい物を選んであげよう!
この中でも特に多いのが突発性発疹!9割の赤ちゃんがかかる病気と言われています。
今回は突発性発疹について詳しく解説していきます。
突発性発疹とは?
名前の通り、「突発的」に発熱し、その後全身に発疹が出る病気です。熱が下がるとすぐに発疹が広がるのが特徴で、症状は比較的軽く、特別な治療を必要としないことが多い病気です。
初めてのママにとってはとても心配になることがたくさんあると思うので、突発性発疹の症状や対策について説明していきます。
突発性発疹の主な症状はいくつかあります。
- 突然の高熱
- 熱が下がった後の発疹
- 熱が下がった後、機嫌が悪くなる
それぞれ説明していきます。
突然の高熱
突発性発疹の高熱は突然やってきて、38度〜40度ほどの高熱が3日以上続きます。
通常は薬を使わなくても数日で下がりますが、熱が高くて機嫌が悪い場合は、医師に相談して解熱剤を使うことも検討しても良いでしょう。
発熱時は、赤ちゃんが快適に過ごせるように、衣類や部屋の温度調整をしっかり行いましょう。
他に明らかな風邪症状(咳や鼻水など)は見られないことが特徴だよ。
衣類の調整
熱が上がり始めているサインとして
- 手足が冷たくなる
- 顔色が悪い
- 体が震えている などがあります。
そのときは、1枚多く着せ部屋の温度や湿度を調整しよう。
熱が上がりきったときのサインとして
- 顔が赤くなる
- 手足が暖かくなる
- 汗をかいている などがあります。
このときは、熱がこもらないように衣類や掛け物、環境温を調整しましょう。
赤ちゃんは体温調節が未熟なため、厚着をさせると熱がこもり、体温がさらに上がることがあります。
また、たくさん汗をかくことで脱水症状を引き起こす可能性もあるため、水分補給をしたり、こまめに着替えることが大切です。
熱があるときは服を着せすぎないように注意が必要だよ!
温度・湿度の目安
- 夏:25〜27度、冬:20度前後
- 湿度40~60%
熱が下がった後の発疹
発熱中には発疹はなく、熱が下がった後にお腹や背中、顔など広い範囲で発疹が出始めます。
かゆみはなく、自然に消えて跡は残らないのが特徴だよ
熱が下がった後、機嫌が悪くなる
突発性発疹では、熱が下がり始めて発疹が出る頃になると、赤ちゃんが急に機嫌が悪くなることがあります。
長時間泣き続けたり、抱っこをしていないと癇癪を起こすこともあり、ママやパパが手を焼いてしまうことも少なくありません。
別名「不機嫌病」とも言われているよ。
突発性発疹で赤ちゃんが不機嫌になるのは、発熱や発疹など体調がいつもと違う状態が続き、不快感や不安を感じるためと言われています。
生後6カ月〜1歳頃は、少しずつ自己主張をするようになりますが、まだ言葉で気持ちを伝えられないため、泣いたり癇癪を起こして不満を表すことが多いと言われています。
突発性発疹の原因
突発性発疹は、ウイルス感染によって引き起こされるのは知っていましたか?
ウイルス感染って聞くと怖いよね。
原因のウイルスや感染経路について説明します。
原因のウイルス
突発性発疹は、主にヒトヘルペスウイルス6型またはヒトヘルペスウイルス7型によるウイルス感染が原因で、季節に関係なく発症します。
これらのウイルスはとっても感染力が強く、日常生活の中で簡単に感染が広がってしまうよ。
感染経路
- 飛沫感染
- 接触感染
特に兄弟姉妹がいる家庭や、保育園など集団生活をしている環境では感染のリスクが高くなります。
大人や突発性発疹を経験した子どもの体内には、ウイルスが潜在しています。
食器の使い回しや顔への接触など唾液を介して感染が広がることが多いよ
食器の使い回しや顔への接触など唾液を介するものはやめましょう。
突発性発疹の対策
突発性発疹は多くの赤ちゃんが自然に回復します。しかし、「突然の高熱」や「熱が下がった後に発疹が出てきた」「なんだか機嫌が悪い」なんてことがあってもどのように対策をして良いか悩んでしまいますよね。
突発性発疹の対策を知っておくと、いざというときにも安心!
突発性発疹の対策①水分補給
脱水症状を防ぐために、しっかりと水分補給を行うことがとても大切です。
特に高熱のときは一度にたくさん飲ませるのではなく、少量ずつ小まめに水分を与えるようにしましょう。
おしっこの回数や色にも注意してね!
いつもより元気がなくぐったりしている、おしっこの量が減ったり、色が濃くなった場合は脱水のサイン!
突発性発疹の対策②こまめに着替える
熱が出ているときは汗をかきやすいので、肌着をこまめに替えましょう。
汗をかいたままにすると、体が冷えて熱がぶり返す可能性があります。
突発性発疹の対策③冷罨法
熱が出ているときは冷罨法がおすすめです。
体を冷やすときは、アイスノンを使用したり、薄手のタオルやガーゼで巻いた保冷剤を使ったり、両脇や内太ももを冷やしてあげると効果的です。
冷しすぎには注意してね。
突発性発疹の対策④様子を見る
突発性発疹は、ほとんどの赤ちゃんが一度は経験する病気です。
高熱が出た後発疹が出たからといって、慌てなくて大丈夫です。
発疹が出ると回復に向かっているサインなので、一安心です。
発疹が出た後、赤ちゃんの機嫌が良くなれば問題ないことが多いよ。
高熱が続いても、赤ちゃんの機嫌が比較的良く、水分摂取ができていればあまり心配する必要はありません。しかし、この後説明する「小児科受診の目安」を参考に発熱中の様子や発疹の出方には注意が必要です。
突発性発疹の対策⑤赤ちゃんの要望に応える
別名「不機嫌病」と言われている、突発性発疹。
何をしても泣き止まないときは、ママやパパにとっては大変ですよね。
発疹が引く頃には機嫌も良くなることが多いので、赤ちゃんの気持ちに寄り添いながらサポートしてあげるといいでしょう。
赤ちゃんが心地よく過ごせるよう、できる範囲で赤ちゃんの要望に応えてあげてね!
突発性発疹の対策⑥小児科受診
多くの場合、症状は軽く自然に回復しますが、次に当てはまるときは様子を見ないで小児科を受診しましょう。
- 水分が取れない
- おしっこが出ない
- ぐったりいている
- けいれんを起こした
初めての発疹にびっくりするママも多いと思いますが、慌てず落ち着いて対応してくださいね。
何か不安なことがあれば、医師に相談してくださいね。
まとめ
今回は、6ヶ月以降の赤ちゃんに多い病気とは?9割がかかる原因と対策まとめについて解説しました。
突発性発疹に対する治療薬や予防接種はありませんが、多くの場合、症状は軽く済み、自然に回復します。
赤ちゃんの急な発熱や発疹が出ると心配になると思いますが、落ち着いて適切な対応をすることが大切です。
いざというときにのために、自宅近くの小児科をみつけておこう!
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