この記事では、新生児に母乳は何分あげる?授乳間隔や判断方法をまとめて紹介していきます。
- 母乳ってどうやって出るようになるの?
- 新生児に母乳は何分あげる目安が知りたい
- 決まった授乳間隔や判断方法ってあるの?
出産後すぐに始まる授乳は、初めて育児スタートするママにとって不安要素の1つですよね。
一般的には左右5分ずつ吸わせてあげるように、産院で伝えられた人も多いはず。
でも成長に関わることだし、本当に正しいのか不安になりますよね。
結論:何分ずつ母乳をあげるのがいい?に正解はない!
新生児は母乳を吸う力や飲める量も少ないので、様子を見るためにも目安時間を用意しています。
そして、両方のおっぱいを吸ってもらわないと、今後のママの母乳の出方にも偏りが出てしまうこともあるんです。
新生児の授乳間隔に、不安を抱えるママをまるっと解消できる情報を紹介していくね!
そもそも母乳ってどうやって出るようになるのか、母乳が出る仕組みを説明しますね。
母乳はどうやって出るようになるの?
妊娠中は、胎盤から出るホルモンによって母乳は出ないしくみになっていますが、お産が終わってもすぐには母乳は出てきません。
母乳が出るようになるためには、赤ちゃんがたくさん吸うことによって母乳を作るホルモンが活発に働くようになります。
お産後2~3日目ごろは、乳房緊満が出てくる時期だよ!
「作られるけど出ない!」というママもいて、おっぱいがパンパンに張ってしまうこともあるので、基本はおっぱいを吸わせることが大切です。
頻回授乳をしていくと、1週間ぐらいかけて徐々におっぱいの量が増えていき、1ヶ月後くらいでママのおっぱいと赤ちゃんとのリズムが合ってきます。
軌道にのるまでは痛みやうまくできないことで心配になってしまうことも多いけど、ママと赤ちゃんのペースを一番大事にしてね!お互い練習しようね、という気持ちが大切だよ♪
入院中であれば助産師に、退院後であれば、母乳外来や外来受診の時に相談してみてくださいね。
授乳方法
赤ちゃんひとりひとりに個性があるように、お母さんのおっぱいも大きさや形が違います。
何回も練習するうちに、自分なりの抱き方や授乳方法がわかってきますよ。
慌てずに、ママと赤ちゃんのペースでゆっくりやっていこうね♪
- リラックスして座り、肩の力を抜きましょう。
授乳クッションなどを使って楽な姿勢をとりましょう。 - おっぱいの含ませ方
①赤ちゃんのお腹と、お母さんのお胸が向かい合うように抱っこします。
首だけおっぱいの方を向いてもうまく飲めません。
②片方の手でおっぱいを大きく支えます。
③おっぱいを赤ちゃんの口に入れていくのではなく、お母さんのおっぱいに赤ちゃんを近づけていきます。
(赤ちゃんが大きな口を開けたときに赤ちゃんを引き寄せます)
タイミングをみて、ハンバーガーを食べるイメージで赤ちゃんの上唇から舌の上にすべり込ませるように!
赤ちゃんが大きな口を開けるまで時間がかかるかもしれませんが、あせらずに待ちましょう!
④乳輪が全部、赤ちゃんのお口に入るくらいしっかり深くふくませましょう。
ドナルドダックのようなお口がポイントだよ
生まれたその日から授乳方法をマスターする赤ちゃんもいれば、何日もかけてマスターする赤ちゃんもいます。
あせらず、ゆっくりやっていきましょう。
吸わせ直した方がいいサイン
- 吸われているとき乳首が痛い
- チュパチュパ音がする
- 吸われている感じがしない
これらの時は、浅飲みになっている、舌の上に乳頭がのっていないなどが考えられます。
このまま授乳を続けても、良好な吸啜を得られないので、やり直しをしてみましょう。
新生児に母乳は何分あげる?
ママの母乳の出方は人それぞれで、初めての子育てだと分からないことだらけが当たり前。
目安があったほうが安心して育児ができると思うので、詳しく紹介していきます。
赤ちゃんもママの母乳を飲もうと頑張っているから、不安になりすぎないで一緒に成長していこうね!
新生児は、長時間の授乳を続ける体力がないです。
目安として、左右5分ずつを2往復(トータル20分くらい)を目安に授乳してみましょう。
なぜ新生児に母乳を5分ずつを2往復飲ませるのか、理由は以下の3つです。
- 左右均等に母乳を飲んでもらうため
- 授乳後半に出てくるカロリーの高い母乳が飲めるため
- 母乳の分泌が増えやすいため
昔は、左右それぞれ何分ずつ飲ませるように!って時間制限されることが多かったんだけど、ママ自身がコントロールできる感覚を知ってね!
しっかり時間を測る必要はないので、目安時間を参考にして赤ちゃんとママのペースで授乳タイムを楽しむことが1番大切です◎
理由①左右均等に母乳を飲んでもらうため
片方だけよく出るからと飲ませやすい方だけ飲ませてしまうと、反対側の母乳の分泌が悪くなってしまいます。
バランスをとりつつ、左右の母乳を交互に飲ませるようにしましょう。
左右を切り替えるタイミングのポイントはこちら!
- 吸い方がゆっくりになってきた
- 眠くなってきている
- 意欲的におっぱいを吸ってくれなくなった
1回の授乳の長さは赤ちゃんがどれだけ一生懸命、おっぱいを吸っているかを見てください。
吸い始めは、赤ちゃんもママから栄養をもらおうと一生懸命に飲む様子が見られます。
5分吸ってないから、まだかな?なんてことは気にせずに、感覚を大切にしてくださいね!
授乳するときのやり方が適切であれば、授乳時間の長さを制限する必要はありません。
赤ちゃんが飲みたいだけ、母乳を飲ませてあげてくださいね♪
理由②授乳後半に出てくるカロリーの高い母乳が飲める
授乳時間が短くなると、授乳後半あたりで濃くなってくる脂肪量の多い母乳を飲み損ねてしまうことがあります。
母乳の中の脂肪分は、飲み始めの前乳と終わりの後乳で量が異なってきます。
後乳には、前乳と比べて脂肪が2倍程度含まれていると言われているよ!
片方のおっぱいを飲む時間は個人差がありますが、飲みたい量の7~8割を10分程度で飲むことが理想です。
短時間で飲み終える子や時間がかかる子は、脂肪分を十分摂取できるように意識して授乳を行いましょう。
- 授乳回数が1日8回以上
- 母乳を飲み込む音が聞こえている
- おしっこの回数が1日6回以上
- 授乳後の機嫌が良い
- 授乳中に母乳が出る感覚がわかる
- 授乳後におっぱいが軽く感じる
理由③母乳の分泌が増えやすいため
新生児の授乳回数を増やしていくことで、母乳の分泌が増えていきます。
おっぱいを吸うことで分泌されるプロラクチンとオキシトシンというホルモンによって、促進されるメカニズムです。
積極的な授乳回数以外にも、ママ自身ができる母乳の分泌を助けるポイントも紹介するね!
- しっかり食事をとる
- 水分補給をこまめにしている
- ストレスを抱え込まずリラックス
新生児の授乳間隔と判断方法
新生児の授乳間隔、その子に合った判断をして管理するのは、難しそう・・・
そんな不安なママのために、新生児の授乳間隔や判断方法まで紹介するから、ぜひ参考にして下さいね♪
新生児の授乳間隔の目安
新生児の授乳間隔は短く、1日8~12回、2~3時間おきの授乳が目安とされています。
これは目安なので、もっと欲しがる赤ちゃんもいますよ。
- 胃の容量が小さく、一度にたくさんの量を飲めない
- まだ未熟で体力がない
- 母乳は消化がいいからすぐにお腹が空く
新生児期って、頻繁に授乳する必要があるからママも無理しすぎないでね!
授乳間隔に捉われすぎずに、赤ちゃんがお腹が空くたびに授乳しても大丈夫です◎
新生児に頻繁に授乳することで、母乳量も増えていくことに繋がりますよ。
母乳分泌が増えてくると、同じ吸われ方でも出てくる母乳量も増えやすいので、授乳間隔も安定していきます。
新生児の授乳間隔の判断方法
授乳間隔ってこれで良いのかな?タイミングが合っているか不安・・・
新生児期だと特に、こんなふうに感じているママは多いのではないでしょうか?
赤ちゃんが母乳を欲しがっていそうに泣いて訴えているときに授乳してみても、うまくできなくて悩んでいるママさんも多いよ!
泣いているときは舌が上がっていて、しっかりとおっぱいを加えることが難しく授乳しにくい状況を作っています。
実は、授乳は赤ちゃんが泣いてからあげるのでは、遅すぎるタイミングです。
では、どのように判断してタイミングを掴んで良いのか、以下の5つのポイントを知っておきましょう。
- 吸うような音を立てている
- もぞもぞと体を動かす
- 手を手や口に持っていく
- 舌を出す
- クーハーといったやわらかい声を出す
泣いて知らせてくれるのは、空腹の最終手段のサインだったんです…
赤ちゃんの授乳のサインを感じたら、まず母乳を与えて満足するまで飲ませてみましょう。
新生児にあった授乳間隔を掴んでいこう
新生児期はまだ未熟なので、一度にたくさんの母乳を飲めないことを分かってもらえたでしょうか。
理解していても、さまざまな姿を見せてくれる新生児に戸惑いが隠せませんよね。
新生児に母乳を何分くらいあげれば良いのか、まずは目安を参考にしていきましょう。
ママも母乳を何分あげたら良いか分からず不安になるなら、目安に沿って赤ちゃんと向き合ってみてね。
最後にもう一度おさらいとして、新生児の授乳についての内容をまとめています。
- 母乳が出る仕組みまとめ
- 新生児に必要な授乳時間やポイントまとめ
- 新生児の授乳間隔と判断方法まとめ
新生児に母乳をあげるときは、授乳間隔が短いぶん頻繁に授乳し続けることも珍しくありません。
そのため、ママも体を休める時間がなく、無理してしまう時期になりやすいです。
ストレスは母乳分泌にも影響してくるから、辛いときは無理しないでね!
成長とともに赤ちゃんもママ自身も慣れてきて、授乳時間や間隔も安定してきます。
この記事で紹介した内容を参考に、新生児の授乳に対する不安な気持ちが少しでも和らいでくれると嬉しいです。
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