この記事では、赤ちゃんに牛乳を与えるときの注意点や開始時期、牛乳の選び方ついて解説しています!
- 牛乳っていつからあげていいの?
- 赤ちゃんに牛乳をあげるときに注意することを知りたい
- どの牛乳を選んだらいいの?
牛乳をいつから赤ちゃんに与えていいのか、気になっている人も多いのではないでしょうか?
牛乳は栄養価が高く、手軽にたんぱく質やカルシウムを摂れる食品の1つですが、アレルギーがあるので注意が必要です。
そこで今回は、
- 赤ちゃんに、いつから牛乳を与えていいのか?
- 牛乳の進め方
- どの牛乳を選んだらいいのか?
- 牛乳を与えるときに注意してほしいこと
について詳しく解説しているので、牛乳を開始する時に参考にしてくださいね◎
正しい知識を持っておくと安心だよ。
牛乳はいつからあげる?適切な時期とその理由
牛乳は、カルシウムやビタミンDが豊富で、健康に良い飲み物として知られています。
しかし、赤ちゃんに早く牛乳を与えると、未熟な消化機能が原因で逆にリスクを伴うことがあります。
赤ちゃんの成長に合わせて、適切な時期に牛乳を取り入れることが重要だよ!
ここでは、牛乳を始める時期と、牛乳によって引き起こされるリスクについて詳しく紹介します!
牛乳を始める適切な時期
牛乳をそのまま飲むのは1歳をすぎてからが望ましいと言われています。
1歳未満の赤ちゃんは、母乳や粉ミルクで十分な栄養を摂取できるため、牛乳を与える必要はありません。
組成が違うから、牛乳はミルクの代替にはならないよ!
また、牛乳を離乳食に使う場合は、7ヶ月頃からにしましょう。
7ヶ月頃には腸管が成熟してきて、牛乳が消化できるようになってくるよ◎
1歳未満で牛乳を飲ませるリスク
1歳未満の赤ちゃんには母乳やミルクが最適であり、牛乳はその代替品とはなりません。
牛乳を飲料として与える場合は、1歳を過ぎてからにしましょう。
では、なぜ1歳未満の赤ちゃんに牛乳をそのまま与えてはいけないのでしょうか?
1歳未満で牛乳を飲ませるリスクを2つご紹介します。
リスク① 鉄欠乏性貧血を起こす可能性がある
赤ちゃんは、生まれたときから体内に鉄分をためています。
体内にたまっていた鉄分は成長とともに消費され、生後6ヶ月頃には体内からなくなってしまいます。
そのため、赤ちゃんは鉄分を母乳やミルク、離乳食で摂取する必要があるよ!
牛乳は、母乳や離乳食の代替品にはならず、逆に鉄欠乏症貧血を起こすリスクがあるので注意が必要です。
赤ちゃんが鉄分を牛乳で補えない理由は…
- 牛乳に含まれる鉄分は微量だから
- 牛乳の微量な鉄分を赤ちゃんはほとんど吸収できないから
しかも、牛乳に含まれるカルシウムが、母乳や離乳食で摂取した鉄分の吸収を妨げてしまう可能性も…。
その結果、体内に鉄が不足してしまい、鉄欠乏性貧血を起こす可能性があると言われています。
- 顔色が青白い
- 瞼の裏が白っぽい
- 爪の変色や変形
- 元気がない
- 動悸・息切れ・頻脈 など
これらの症状が疑われるときは、病院を受診しましょう!
リスク② アレルギーを起こす可能性がある
赤ちゃんは消化機能が未熟なため、牛乳に含まれているタンパク質を上手に分解・吸収できません。
これが原因で引き起こされるアレルギーを「新生児・乳児消化管アレルギー」と呼びます。
生後すぐから1歳までに発症し、症状の発現は数時間から数日と比較的ゆっくりなので注意深く観察する必要があります。
- 血便
- 下痢
- 嘔吐 など
1歳を過ぎてから牛乳を与えるときも、少量ずつ与えて、アレルギーの症状が出ていないかを確認することが大切だよ。
離乳食期の赤ちゃんの下痢については、こちらの記事にまとめてます!
牛乳の選び方
牛乳にはたくさんの種類があり、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
牛乳は6つの種類に分類されるよ!
牛乳の種類 | 内容 | |
---|---|---|
成分無調整牛乳 | 生乳を加熱殺菌したもの 成分無調整の純粋な牛乳 | |
成分調整牛乳 | 成分調整牛乳 | 水分・乳脂肪分・無脂肪固形分など、一部の成分を調整した牛乳 |
低脂肪牛乳 | 生乳から乳脂肪分の一部を減らした牛乳 | |
無脂肪牛乳 | 低脂肪牛乳からさらに、乳脂肪分を減らした牛乳 | |
加工乳 | 生乳に乳製品(バターやクリームなど)を加えて加工した牛乳 | |
乳飲料 | 生乳や乳製品を原料に、それ以外のもの(果汁や甘味など)を加えて加工した牛乳 |
赤ちゃんに与える場合は、「成分無調整牛乳」を選びましょう。
パッケージに「種類別:牛乳」と表示されているものを選んでね◎
牛乳を与えるときの注意点
牛乳を与えるときに注意すべきポイントは、以下の通りです。
1つずつ解説していくね!
① 少量から始める
まずは、小さじ1杯程度を加熱をしてから与えましょう。
初めて牛乳を与えるときは、赤ちゃんが既に慣れている食材と組み合わせるのが効果的です◎
- バナナ
- ほうれん草
- おかゆ など
また、ミルクがゆやミルク煮といった牛乳を使った簡単な料理を作ってあげるのもおすすめですよ。
作るのが手間な人は、乳成分が入ったベビーフードから始めてみるのもおすすめです♪
\手軽なベビーフードで牛乳デビュー◎/
アレルギーが心配でいきなり牛乳は不安…という場合は、牛乳の代わりに粉ミルクから試してみるのもアリですよ。
② アレルギー反応に注意する
牛乳はアレルギー反応を起こす可能性があるため、初めて与えるときには注意が必要です。
- 赤ちゃんの体調が良いときに与える
- すぐに病院を受診できる時間帯に与える
- 初めて与えた後は、赤ちゃんの様子をよく観察する
卵・牛乳・小麦は乳児のアレルギーの発症率が高く、これらは三大アレルゲンと呼ばれています。
アレルギーだった場合は、
- 皮膚が赤くなる
- ぐったりしている、元気がない
- 呼吸が苦しそう
などの症状が、30分以内に出ることが多いです。
ミルクを飲んでいる子は牛乳アレルギーの心配はほとんどありません。でも逆に、完全母乳の子は注意!
また、数時間〜数日時間が経った後に、嘔吐や下痢などの消化器症状が現れることがあります。
その場合は、「新生児・乳児消化管アレルギー」を疑いましょう。
③ 温度管理に気を付ける
赤ちゃんの内臓に負担がかかるので、慣れるまで冷たいままの牛乳は与えないようにしましょう。
人肌に温めた牛乳から始め、慣れてきたら常温、冷たい牛乳へと慣らしていってね◎
④ 牛乳の適切な量と進め方を守る
牛乳は、赤ちゃんの成長段階に合わせて適量を与えることが大切です。
牛乳を摂りすぎると鉄欠乏性貧血のリスクが高まるよ…!
赤ちゃんの月齢に応じた1回分の適正量は以下の通りです。
月齢 | 適正量(1回分) |
---|---|
離乳食中期 (生後7〜8ヶ月) | 1回50ml〜70ml |
離乳食後期 (生後9〜11ヶ月) | 80ml |
離乳食完了期 (1歳〜) | 100ml |
1日の摂取量は200〜300ml程度を目安として、上限量は基本的に400mlだよ。
牛乳はたんぱく質やミネラルが多く、赤ちゃんの月齢に対して量が多いと内臓に負担がかかってしまいます。
まずは、生後7~8か月頃から離乳食(パンがゆなど)に取り入れて、少量の牛乳から慣らしていきましょう。
飲み物として与えるときは、内臓機能が発達し始める1歳を過ぎてからだよ!
正しい知識のもと牛乳を上手に活用しよう!
赤ちゃんに牛乳を与えるときの注意点や開始時期、牛乳の選び方ついて解説しました!
栄養豊富な牛乳ですが、
- 離乳食に使うのは中期(7ヶ月〜)以降
- 飲み物としては1歳を過ぎてから
- 初めて与える時は、すぐに病院を受診できる時間帯に
がポイントです!
牛乳は栄養価が高いので、離乳食にも取り入れてほしい食材のひとつ。
7ヶ月を過ぎたら牛乳を使ったメニューにもチャレンジしてみて◎
また、1歳を過ぎても少量ずつ飲ませるようにし、徐々に慣らしていくことが大切です。
牛乳を早く与えすぎたり、多量に摂取したりすると、リスクが伴うことがありますが、
- いつから与えたらいいか
- 牛乳の選び方や適正量
- 牛乳を与えるときの注意点
を知っておくと安心ですよ。
この記事で紹介した内容を頭に入れて、赤ちゃんの成長に牛乳を上手に活用してくださいね◎
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