今回は、新生児の授乳間隔の正しい知識について解説していきます。
- 新生児の授乳間隔って何が正しいの?
- 新生児の特徴を知りたい
- 母乳が足りているのか心配になる
「赤ちゃんが泣くたびに授乳していいの?」「何時間おきに授乳するべき?」「なかなか母乳が出ない」など、新生児期の悩みは尽きないですよね。

新生児期の悩みは多くのママから質問をもらうよ
結論から言うと、新生児の授乳は「3時間おき」「赤ちゃんが欲しがるとき」が基本です!
「3時間おき」「赤ちゃんが欲しがるとき」が基本と言っても、どうしていいか迷ってしまうこともありますよね。
新生児の授乳間隔の正しい知識について解説していくので、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。



母乳がいつから出るかについてはこの記事をチェックしてね♪


新生児の授乳間隔について


出産後、初めは慣れなくて戸惑うことも多いですが、ママも赤ちゃんも少しずつ授乳のペースを掴んでいきます。
しかし、母乳育児では赤ちゃんがどれだけ飲んだかが目に見えないため、次のような悩みが出てくることがあります。
- 本当に足りているのか不安……
- 授乳間隔はどのくらいなら大丈夫なの?



こうした悩みはとてもよくある悩みで、誰もが一度は感じるものだよ。
母乳育児とミルク育児ではポイントが異なるため、それぞれ紹介します。
完全母乳の場合
新生児の完全母乳の授乳間隔は、一般的に欲しがるときに欲しがるだけ授乳が必要です。
しかし、生まれたばかりの新生児は眠りがちな子も多く、「欲しがるタイミング」だけでは水分量が足りなくなる可能性があります。
そのため、基本的には欲しがるときに欲しがるだけで大丈夫ですが、最低3時間ごとにあげることを推奨しています。



赤ちゃんの生まれた時の状況や体格・週数などによっても異なるよ!
生後最初の数週間は、赤ちゃんは1日に8〜12回の授乳を必要とし、夜間も含めて頻繁に授乳します。



母乳は消化が早いため、赤ちゃんはより頻繁に授乳が必要だよ!
一回の授乳時間は20〜40分程度で、赤ちゃんが満足するまで十分に吸わせることが重要です。
しかし、注意点もあります。
新生児期は体力もなく、眠りがちな赤ちゃんも多いため、授乳のペースを作ってあげることが大切です。
完全ミルクの場合
完全ミルクの場合、授乳間隔は母乳よりもやや長くなります。
通常、生後最初の数週間は3時間ごとに授乳し、1日8回程度になります。



夜間も同様に、3時間おきに授乳が必要だよ!
1回の授乳時間は15〜30分程度で、日齢に応じてミルク量は変わりますが、基本的には赤ちゃんが欲しがったら欲求に合わせて飲めるようにします。
- 生後1週間ごろまで:生後日数×10ml(+10ml)
- 生後1週間~2週間ごろまで:60~80ml
- 生後2週間~1か月ごろまで:80~120ml
これはあくまでも目安になります。
たくさん飲む赤ちゃん、少食な赤ちゃんなど個人差があります。
さらに、赤ちゃんの生まれたときの状況や、週数・体重などでもミルクの増やし方は変わってきます。



入院中に助産師に退院後のミルク量の増やし方についてアドバイスをもらうといいよ!
赤ちゃんの成長と共に、授乳間隔は徐々に長くなり、4〜6時間おきになることもあります。
混合栄養の場合
混合栄養では、一般的には母乳をあげたあと不足分をミルクで補っています。
授乳間隔は赤ちゃんの状態や母乳の量によって調整されますが、一般的には3時間ごとに授乳します。



母乳の分泌量が十分でない場合は、ミルクの割合を増やすことがあるよ!
授乳のタイミングや量は、赤ちゃんの成長、満足度、体重増加を見ながら調整しますが、新生児期の授乳は一般的には、3時間おきに授乳が必要とされています。
これは赤ちゃんの胃がまだ小さく、一度にたくさんの母乳やミルクを消化することができないためです。
これは意外と知られていないのですが、よく言われる「3時間おき」という考え方は、すべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。



入院中はよく「3時間以上あけないように」と指導されたママも多いんじゃないかな。
では、なぜ「3時間おき」なのでしょうか。
その理由を説明していきます。
新生児の授乳 なぜ「3時間おき」なの?


新生児期の授乳は「赤ちゃんの欲しがるとき」が基本と言いながら、なぜ3時間おきという目安があるのでしょうか。



実は、ちゃんとした理由があるんです!
母乳の消化時間との関係
- 母乳は飲んでから約1.5〜2時間で消化される
- 消化が終わってから次の授乳までに30分〜1時間の休憩時間が必要
新生児の胃の容量
- 胃が小さく、一度にたくさんミルクを飲むことができない
- 消化に1.5〜2時間かかる
- 赤ちゃんの胃も休息が必要
ホルモンの分泌サイクル
- 母乳の分泌を促すプロラクチンは、授乳後約2〜3時間でピークを迎える
- この周期に合わせた授乳が、母乳分泌の確立に効果的
赤ちゃんの体力と授乳
- 新生児は一度の授乳で体力を消耗する
- 次の授乳までに体力を回復する時間が必要
- 約3時間が、赤ちゃんの体力回復に適した時間とされている



ただし、これはあくまでも目安だよ!
3時間を待たずに授乳がおすすめの場合
以下のような場合は、3時間を待たずに授乳することをおすすめします。
- 赤ちゃんが空腹のサインを出している
- 体重増加が緩やかな場合
- 目を開ける
- 口をあけて舌を出す
- 乳房を探すように首を動かす
- やさしくささやくような声を出している
- 手や毛布など口に触れるものを吸ったりしゃぶったりする
- もぞもぞと体を動かす
- 口の近くのものを吸おうとする
赤ちゃんがお腹を空かせて泣き出してしまう前に、早めの空腹のサインを見逃さずに対応できるように意識してみましょう。
小さな赤ちゃんはまだ言葉で「お腹が空いた」と伝えられません。
このような早期のサインに気づいたら、すぐに授乳やミルクを与えることをおすすめします。



早めに空腹のサインに気づくことがポイントだよ!
逆に、以下のような場合は注意が必要です。
- 3時間以上寝続けている
- なかなか起きない
- 哺乳力が弱い
- 体重増加が少ない
このような場合は、赤ちゃんを優しく起こして授乳することが必要になります。
赤ちゃんは体格や哺乳意欲など一人一人違います。
授乳ペースを作ることは大切ですが、機械的に時間で区切るのではなく、赤ちゃんのサインに寄り添うことが大切です。



気を付けたいのは、新生児は自分から上手に欲しがれない子もいるということ。
そのような場合は、昼間は最低でも3時間おき、夜間もできるだけ4時間以上空かないように意識してみてください。
新生児の授乳の回数と量について


よく「1日何回の授乳が正しい?」という質問を受けますが、これも赤ちゃんによって大きく異なります。
一般的な目安としては、新生児期は1日8~12回程度が目安になります。



母乳育児、ミルク育児によっても変わるよ!
母乳育児の場合:1日10~12回以上
人工栄養の場合:1日6~8回程度
ただし、これはあくまでも目安です。
大切なのは、赤ちゃんの様子と体重の増加です。
母乳の場合は、飲んだ量を正確に知ることはできませんが、以下のポイントで十分な量を飲めているか確認します。
- 1日6回以上の尿が出ている
- 体重の増加(生後2週間以降、1日あたり25〜30g程度の増加)
- 機嫌がよく、活気がある
- 授乳後は満足した様子で眠る
- 皮膚の張りがよく、元気がある
特に新生児期は、体重の増加が順調かどうかが重要な指標となります。



心配な時は出産した病院に相談してみてね!
まとめ


今回は新生児の授乳間隔の正しい知識について解説してきました。
出産後すぐに始まる授乳。
初めてのことで不安も多く、「授乳間隔はこれで合っているのか?」「母乳がいつから出るのか」と心配になることもたくさんあると思います。



母乳がいつから出るのか気になっているママはこの記事もチェックしてみてね!


今回解説した内容はあくまでも目安ではありますが、一般的な新生児の授乳間隔です。



心配なことがあれば、遠慮なく助産師や医療機関に相談してみてね。
赤ちゃんとママが快適に過ごせることが一番大切です。
頑張りすぎず、肩の力を抜いて、新生児との時間を大切にしてください。
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