この記事では、産後の生理再開時期をはじめ、避妊のタイミングや2人目を考えるタイミングについて紹介しています。
産後、体調が回復してきて気になるのは「生理の再開時期」ではないでしょうか?
産後の家族計画をする上で知っておいてほしい大切なことを説明するね。
- 産後の生理はいつ再開するの?
- 母乳と生理の再開は関係あるの?
- 産後、避妊はいつから必要?どんな避妊法があるの?
- 2人目を考えているけど、生理がまだ再開していない。
生理の再開時期は、授乳状況や体質によっても人それぞれ。
また、今後大事な家族を迎えるうえで知っていてほしいのが「産後生理が来てない=妊娠しない」ではないということ。
「予定外の妊娠」で悩まないでいいように、産後避妊が必要な時期や2人目を考えるタイミングについてもお伝えします。
最後までチェックしてね!
産後の生理はいつ再開する?
産後、どれくらいで生理が再開するか知っていますか?
- 産後1ヶ月で出血が…もう生理再開したの?
- 産後半年経ったけど、いつ再開するんだろう?
- 1年経ったのにまだ生理がこないけど大丈夫?
などと予想以上に生理の再開が早くて戸惑ったり、なかなか来なくて心配になってしまうことも。
結論、生理の再開時期は授乳方法や人によって異なります。
産後1ヶ月で生理が来る人もいれば、中には産後1年過ぎまで来ない人も。
生理が再開するメカニズムを知って、今の自分の状況が正常か異常かを判断できるようになっておくことが大切です。
正しい知識を身につけておくと安心だね。
生理がこない原因
産後の生理の再開時期は、以下の3つの要因によって人それぞれと言われています。
- 授乳の有無
- 個人の体質
- 健康状態
この中で産後の生理再開に1番影響を与えているのが授乳の有無です。
授乳していると、生理の再開が遅れる傾向にあるよ!
他にも個人の体質だったり、睡眠不足やストレスなどの健康状態も生理の再開に影響を与えています。
産後の生理の特徴
産後の生理再開後、しばらくは不順ということも少なくありません。
不順なのはよくあること。数ヶ月は様子見でOK!
産後の生理は、妊娠する前の生理とは異なる点も。
いざ生理が再開した時に慌てずに済むように、知識として知っておくと安心です。
- 生理周期
-
産後、しばらくは生理周期が定まらないことがあります。
また、排卵時には出血することも。排卵日付近での少量の出血は心配しなくても大丈夫です。
- 量
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産後初めての生理の時は、排卵が始まっていないこともあるため量が少なくなる傾向にあります。
一方で、出血量が多くて心配な時は病気が隠れていることもあるので婦人科を受診しましょう。
- 生理期間
-
再開して最初の1〜2回は長引いたり、逆にすぐに終わってしまうことも。
3回目ごろからは、生理期間も安定することが多いと言われています。
- 生理痛
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生理痛が軽くなることがあります。
こんな疑問や心配ごとはありませんか?
- 中々生理が再開しない
- 周期が不規則な状態が続く
- 痛みがひどい
- 生理の量が多い など
気がかりな症状があるときは、婦人科を受診して医師に相談してね!
生理再開時期のアンケート結果
生理が再開する時期は人それぞれと言っても、産後のママ達はだいたいどれくらいで生理が再開するものなのか気になりますよね。
生理再開時期について、フォロワーさんにアンケートをとったからシェアするね!
8割の人が1年以内に再開しているという結果に!
- 生理再開の時期は個人差が大きい
- 8割の人は産後1年以内に再開している
- 再開後しばらくは不順なこともある
産後1年は様子を見ていて大丈夫なことがほとんど。
授乳状況にもよるけど、1年以上経っても中々再開しないときや気になる症状がある時は婦人科を受診してみてね!
生理再開のメカニズム(母乳と生理の関係)
産後の生理再開時期に1番大きな影響を与えている母乳育児。
どんなメカニズムで母乳と生理の再開が関係しているのかを説明していきます。
生理の再開に関係するホルモン
産後の生理再開は、主にプロラクチンとオキシトシンというホルモンが関係しています。
排卵を抑制する働きをもつホルモン。乳汁の産生を促進する。
子宮の収縮を促進するホルモン。子宮の回復を促したり、母乳の分泌にも関与している。
オキシトシンは別名幸せホルモンとも言われているよ〜
母乳と生理の関係
赤ちゃんがおっぱいを吸うと、母乳を吸う刺激(乳頭刺激)が脳に伝わりプロラクチンが大量に分泌されます。
このプロラクチンは「排卵を抑制する働きを持っているため、生理の再開が遅れる」というメカニズムなんです。
授乳の有無はもちろん、授乳回数にも左右されるよ!
授乳頻度が高い
プロラクチンの分泌が持続し、排卵が抑制される。
授乳頻度が低い
プロラクチンの分泌が低下し、早期に生理が再開する傾向がある。
完全母乳育児の場合
数ヶ月〜1年以上
おっぱいを吸うことでプロラクチンの分泌が高く保たれるため、排卵が抑制されて生理の再開は遅れがちです。
産後生理が1年以上こないことも!
混合育児やミルク育児の場合
6週間から3ヶ月程度
授乳頻度が少ないと、プロラクチンの分泌が低下して早い時期に排卵が再開する可能性が高くなります。
産後の避妊について
産後夫婦生活を行う上で知っておいてほしい、避妊の必要性と方法についてお伝えします。
産後の避妊はいつから必要?
予期せぬ妊娠のためにも、産後初めての夫婦生活から避妊はしておくことが大切です。
「まだ生理が来ていないから妊娠しない」という考え方は間違っています。
生理の前に排卵があるので、生理がまだ来ていなくても妊娠する可能性はあるんです。
中には、「生理がこないまま妊娠してた…」なんてケースも。
家族計画について話し合った上で避妊について考えていこう。
避妊の方法
避妊にはさまざまな方法があるので、自分に適した避妊法を選ぶことが大切です。
望まない妊娠を防ぐために、パートナーとよく相談して欲しいな。
- コンドーム
男性の性器にゴム製の袋をかぶせて、精子が子宮へと進入するのを防ぐことで避妊します。
性感染症を防ぐのに効果的ですが、避妊率は100%ではありません。
他の避妊法と併せて使用することが大切です。
- ピル
低用量ピルは、避妊率は99.7%ととても高い効果を発揮する避妊法です。
- 排卵を抑制する
- 受精卵が子宮内膜へ着床するのを阻止する
- 精子が子宮内へ侵入するのを阻止する
低用量ピルは高い効果が得られる一方で、血栓症のリスクがあります。
そのため、産後にピルを内服する場合は、血液が固まりやすい妊娠中の状態が解消される産後8週間くらいが適していると言われています。
また、ピルは母乳の量に影響を与えることもあるので注意が必要です。
ピルが服用可能な時期の目安
- 授乳している場合:6ヶ月以降
- 授乳していない場合:産後約3週間以降
産後にピルの服用を希望する場合は、産後1ヶ月検診やその後の定期検診で医師に相談してみてくださいね。
- IUD(子宮内避妊具)
医師が子宮に挿入する小さな装置で、挿入した器具からホルモンが出ることで長期間妊娠を防ぐことができます。
IUDは種類に応じて3年間、5年間、7年間、または10年間、あるいは外したくなるまで挿入しておくことが可能です。
- 精子の働きを止める、または精子の運動能をなくす
- 精子と卵子の受精を防ぐ
- 子宮内で精子に有害な炎症反応を引き起こす
- 緊急避妊法(アフターピル)
緊急避妊法(アフターピル)は、性交後に妊娠を防ぐための方法です。
- 妊娠を望まない女性が避妊せずに性交した場合
- 避妊に失敗した場合(例えば、コンドームが破れた、ピルを飲み忘れたなど)
性交後72時間以内に、なるべく早く緊急避妊薬(緊急避妊用のホルモン製剤)を服用する必要があります。
不安なことは一人で悩まず、医師や助産師に相談してみてくださいね。
2人目を考えたくて生理再開を望む場合
産後に再び妊娠を望む場合、まずは生理が再開して排卵が正常に戻る必要があります。
「まだ産後生理が来ていない…」という方のために、産後の生理再開を早めるためのポイントを紹介します。
生理の再開を早める5つのポイント
「これをしたら生理がくる!」というわけではありませんが、生理の再開に関わる要因をお伝えします。
- 授乳の調整
- 母乳育児からミルク育児へ切り替える
- 授乳間隔を広げる
母乳は、赤ちゃんの健康や発育・発達に影響すると言われています。
世界保健機関(WHO)と国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)は…
乳児が生後6ヶ月間は母乳だけを飲み、その後栄養が十分な補完食を食べながら2歳かそれ以上まで母乳を飲み続けることを推奨しています。
無理に母乳をやめずに1歳ごろまでは母乳育児を続けてほしいな。
- バランスの取れた食事
- 鉄分や葉酸、ビタミンDなどの栄養素を取り入れたバランスのよい食事をとる。
- 適度な運動
- 軽い運動やストレッチを取り入れる。
過度な運動やダイエットは逆効果になることも…。
- ストレス管理
- リラックスできる環境や趣味を取り入れてストレスを軽減する。
- 十分な睡眠
- 可能な限り睡眠時間を確保しましょう。
2人目妊娠の最適なタイミングとは?
「2人目が欲しいけど、子宮のダメージは大丈夫かな?」
「産後いつから妊活していいの?」
と、これからの家族計画に心配ごとや疑問がある方も多いのではないでしょうか?
産後すぐの妊娠はリスクも大きいよ。
産後の生理の再開時期には個人差があり、排卵が再開しないことには妊娠することができません。
生理がすぐに再開したとしても、子宮がきちんと戻る時間などを考えて、1年間は避妊することをおすすめします。
自分のペースで無理なく体調を整え、次の妊娠に向けて準備できたらいいよね◎
特に1人目を帝王切開で産んだ人は、子宮破裂のリスクがあるため次の妊娠まで1年は空けることが推奨されています。
産後の生理再開時期と避妊・妊娠のタイミング|まとめ
この記事では、産後の生理の再開時期と正しい避妊のタイミング、そして2人目を計画する際のポイントについて解説しました。
産後の生理の再開時期は、個人差が大きく授乳の有無や体質によって異なります。
授乳している人は、授乳回数が少ない人やミルク育児の人と比べて生理の再開は遅い傾向に。
産後に生理がこない原因や、母乳と生理の関係を知っておくと安心して産後の生活を送ることができますよ。
自分の症状が、医療機関を受診すべき状態なのかを分かっておくと安心だよね。
産後の避妊の必要性や、2人目を考えるタイミングについては、新しい命が関わるとっても大切なこと。
産後の家族計画ってとっても大事。
母体の状態を考慮し、万全の状態で赤ちゃんを迎えてあげられる環境を作れたらいいですね。
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