この記事では、ネントレの効果、ネントレを始める適切なタイミングややり方について紹介します。
- ネントレってやった方がいいの?
- ネントレの効果や、やり方が知りたい
- ネントレをする時に、必要な準備や注意すべきことを知っておきたい
- 夜間断乳とネントレは関係ある?
ねんねトレーニングを略して「ネントレ」。
この「ネントレ」というワードを一度は耳にしたことがある、という方も多いのではないでしょうか?
ネントレが赤ちゃんの睡眠問題を改善してくれると注目されていますが、本当に効果があるのか気になりますよね。
継続してネントレに取り組むことで効果は立証されているよ!
正直、ネントレは親子ともに少なからずストレスを感じるトレーニングになります。
ですが、赤ちゃんの睡眠について悩んでいる方は一度検討してみる価値はありますよ!
ネントレの効果とネントレをおすすめする対象
ネントレを検討するにあたり、まずはネントレの基本を知っておきましょう。
ネントレをやるかやらないかはそのご家庭によって異なります。
ネントレをおすすめする人についても紹介していくよ!
ネントレとは?
ネントレとは、赤ちゃんが自分で寝る力を身につけるための方法です。
赤ちゃんの中で「ねんね=授乳」と癖づいてしまっていると、夜中起きた時に授乳がないと眠れない状態に陥ります。
それが夜泣きの原因になってしまうことも…。
これを改善してくれるのがネントレです。
- 赤ちゃんがひとりで眠れるようになる
- 赤ちゃんがひとりで落ち着くことができるようになる
この目標が達成できれば、赤ちゃんも親もより良い睡眠を取れるようになります。
ネントレを検討するにあたって知っておいてほしいのは、
- ネントレは必ずしもした方がいいものではない
- 成長発達が順調であることが大前提
- ネントレ=夜間断乳ではない
ということです。
ネントレがどんなものかを知ったうえで、やるかどうか検討してみてね。
夜泣きの原因とネントレの関係
赤ちゃんの夜泣きは、ママの睡眠不足にも繋がるためあんまり続くと辛いですよね。
夜泣きの対策としては、「ねんね=授乳」をルーティンにしないことが大切です。
「授乳=ねんね」の癖をつけないための工夫
- できるだけ授乳で寝落ちしないようにする
- ねんねの直前に授乳を持ってこないようにする
夜泣きは、以下のようなことが原因として挙げられます。
- 日中にとれなかった栄養を補おうとしている
- 成長の段階(寝返りや後追い)
- 赤ちゃんにとって寝づらい環境
- 寝かしつけの癖がついてしまっている
(授乳=ねんね)
赤ちゃんの成長にまだ夜間の授乳が必要だったり、環境面が整っていなかったりするという方はまずはそちらをクリアにすることから始めましょう。
それでも夜泣きが改善しない場合に、ネントレを検討するのがおすすめです。
ネントレの効果は?こんな人にネントレがおすすめ!
ネントレは、すべての家庭に適しているわけではありません。
ネントレを行うことは赤ちゃんと親それぞれにストレスがかかるので、その点も理解しておく必要があります。
赤ちゃんの個性や家庭の状況に応じて、無理をせず柔軟に対応することが大切。
ネントレがおすすめな人
- 赤ちゃんの睡眠問題に悩んでいる人
- 睡眠不足で日中の生活に支障をきたしている人
- 規則正しい生活リズムを整えたい人
- 育児の負担を軽減したい人
- 赤ちゃんの自立心を育てたい人
こんな方は、ネントレを検討してみて◎
それでは、ひとつずつ詳しく解説していきます。
1. 赤ちゃんの睡眠問題に悩んでいる人
「赤ちゃんが中々寝てくれない…」と悩んでいるママは多いですよね。
例えば、
- 赤ちゃんが夜中に何度も目を覚ます
- 寝かしつけに時間がかかる
などと、赤ちゃんの睡眠問題で悩んでいる方はネントレを検討する価値があります。
2. 睡眠不足で日中の生活に支障をきたしている人
赤ちゃんが夜泣きしたり、頻繁に目を覚ますとなるとママやパパの睡眠にも影響を及ぼしますよね。
赤ちゃんの夜間の睡眠が細切れだと、ママやパパも辛いよね。
睡眠不足はママ自身の健康や日中の育児、仕事にも悪影響を与えてしまいます。
このような場合も、ネントレを検討する理由になります。
3. 規則正しい生活リズムを整えたい人
規則正しい生活リズムを確立したいと考えている方にもネントレが効果的です。
ネントレによって、赤ちゃんの睡眠パターンを整えられます。
4. 育児の負担を軽減したい人
赤ちゃんが夜まとめて寝てくれるようになると、育児がグンと楽になります。
夜中に何度も赤ちゃんが起きてしまうと、その対応で寝不足になり日中に何もできなくなってしまいますよね。
育児の負担軽減にもネントレが有効です◎
5. 赤ちゃんの自立心を育てたい人
ネントレは、赤ちゃんが自分で寝る力を身につけることで、自立心を育てる効果もあります。
将来的な成長や発達において、自立心は重要な要素のひとつだよ!
赤ちゃんのうちから自立心を育てたいと考えている親御さんは、ネントレを検討してみてはいかがでしょうか?
- 夜間の授乳や抱っこの回数が減り、親子ともにより良い睡眠が取れるようになる。
- 親の睡眠時間が確保できるようになり、生活の質が向上する。
- 睡眠スケジュールが整うことで、赤ちゃんの成長と発達にも良い影響を与えてくれる。
- 夜間の負担が減ることで、日中のエネルギーを効率的に使える。
- 自分で寝る力を身につけることで、赤ちゃんの自立心が育つ。
ネントレを始めるタイミング
ネントレを始める時期は、生後6〜18ヶ月が推奨されています。
この時期には赤ちゃんの睡眠パターンが安定し始め、自分で寝る力を身につけやすくなります。
「じゃあ実際に、いつから始めたらいいの?」
と疑問に思いますよね。
ネントレを始める適切なタイミングは赤ちゃんによって異なるよ!
- 赤ちゃんの夜泣きが続いてしんどい
- 日中に全然お昼寝をしない
- 授乳や抱っこをしないと寝ない
など、生後6ヶ月以降で赤ちゃんの睡眠について悩みがあれば、その時がネントレを検討するタイミングです。
ネントレを始める前にしておくべき5つのこと
「ネントレをやりたい!」と、いきなりネントレにチャレンジしても上手くはいきません。
まずは、ネントレができる環境を整えることから始めましょう。
事前準備をしっかりと行うことが、ネントレ成功の秘訣だよ!
① 生活リズムを整える
ネントレを始める上で、起きる時間と寝る時間の生活リズムがある程度整っていることが大前提となります。
- 昼は明るく賑やかに、夜は暗く静かに過ごす
- 朝同じ時間に朝日を浴びる
- 寝る1〜2時間前からは明るすぎる環境に注意する(テレビやスマホなど)
このポイントを実践することで、赤ちゃんは昼夜の違いを認識して生活のリズムが整っていきます。
スマホなどから発するブルーライトは、赤ちゃんが眠くなるホルモンを抑制してしまうので寝る前には使用しないようにしましょう。
生活リズムが整わない原因
お昼寝が短かったり、眠すぎると疲れすぎて逆に興奮するホルモンが放出され寝ぐずりの原因に。
適切な時間に休ませてあげることが大切だよ。
② 睡眠環境を整える
睡眠環境を整えるのは、①の生活リズムを整えるのと同じくらい大切なことです。
赤ちゃんにとって寝づらい環境であれば、いくらネントレをしてもまとまって寝ることは難しいです。
こちらの表を参考に、赤ちゃんにとってベストな睡眠環境をつくってあげましょう!
要因 | 適切な環境 |
---|---|
光 | なるべく真っ暗にする。 光が必要な場合は、オレンジ系の足元灯にとどめると良い |
音 | なるべく静かにする。 音に敏感な子には、ホワイトノイズを活用する |
温度 | 冬:18〜20度 夏:25〜27度 |
湿度 | 45〜60% 60%を超える場合は除湿機を検討する |
寝具 | 暑すぎに注意する。 窒息のリスクになる寝具を使わない |
音に敏感な赤ちゃんは多く、少しの物音でも起きてしまうという子も…。
そんな赤ちゃんには、ホワイトノイズが効果的です。
\ホワイトノイズで睡眠環境を整える/
③ ネントレの方法を決める
①と②がクリアできそうであれば、ネントレの方法を検討します。
「ネントレ」と言っても方法はさまざま。
ネットには情報が溢れていて、どのやり方がいいか迷ってしまいますよね。
日本でメジャーなネントレは「ファーバー式」と「スリープレディシャッフル式」の2種類!
それぞれのやり方と特徴をこの後詳しく説明していきます!
④ ネントレの開始日を決める
ネントレが完了するのには、だいたい2週間程の期間が必要です。
家族の予定や体調を考慮しつつ、開始日をいつにするか事前に決めるようにしましょう。
ネントレ中に環境が変わると成功率は下がってしまうよ。
- 環境や生活リズムが整っている
- 大きな予定や変化が2週間はない時
- 家族みんなの体調がいい時
- サポートしてくれる人がいる時
ネントレをすると赤ちゃんは泣いてしまうため、ママにとってもきついトレーニングに…。
パパがお休みの土日を挟んだり、ママ自身の心に余裕がある時に始めることをおすすめします。
⑤ 子どもに事前に伝える
ネントレの開始日が決まったら、子どもにも事前に伝えておくことが大切です。
「来週からは1人でねんねするんだよ〜。」
「明日から1人でねんねだよ。」
と、子ども自身が「今度から1人で寝るんだ!」と意識できるような声かけを行いましょう。
ネントレの方法
日本でもよく行われているネントレ法は、「ファーバー式」と「スリープレディシャッフル式」の2種類。
この2種類のネントレの方法と特徴についてお伝えしていきます。
ファーバー式
- ネントレを絶対成功させたい人
- 早く効果を出したい人
- 赤ちゃんが泣いてしまうことに耐えられる人
ファーバー式のやり方
「大好き、おやすみ」と伝えてすぐに寝室から出ます。
赤ちゃんが泣いても、決めた時間まではあやしに行きません。
赤ちゃんが泣き続けていたら、時間を測って数分ごとに寝室へ行き声かけをします。
あやさずに声をかけるだけにして、10秒前後で退室します。
Step2、Step3を繰り返します。
赤ちゃんは、泣いてもママが来ないことを理解します。
赤ちゃん自身が学習して1人で眠れるようになります。
「日数の経過とともに、寝室へ入るまでの最大の待ち時間を少しずつ増やしていく」というやり方です。
【例】 ー1日目ー
- 赤ちゃんを置いて寝室を退室後、赤ちゃんが泣く(3分待つ)
- 寝室へ行き、声かけして退室→赤ちゃんが泣く(5分待つ)
- 寝室へ行き、声かけして退室→赤ちゃんが泣く(10分待つ)
- 3を赤ちゃんが寝るまで繰り返す
寝室に赤ちゃんを1人にすると、赤ちゃんの様子が見れずにママも心配になりますよね。
そんな方は、ベビーモニターを活用してリビングから赤ちゃんの様子を見守ることで安心できますよ。
\別室から様子を見守るママをサポート/
- 部屋に入るときは30秒以内にとどめる。
- 声を掛ける目的は「あやす」ではなく、声だけを聞かせてあげる。
(抱っこしたりトントンはしない) - ママの心配な気持ちをサポートするため、ベビーモニターを活用する。
スリープレディシャッフル式
- 時間がかかってもOKな人
- 赤ちゃんが泣くのが抵抗がある人
スリープレディシャッフル式のやり方
「ねんね=抱っこ」の癖がついてしまうため、抱っこはしません。
3日目まで:声かけしてダメならトントンします。
4日目以降:トントンはせずに声かけのみにします。
Step2、Step3を繰り返します。
「日数の経過とともに、ママが座る場所が赤ちゃんから遠くなっていく」というやり方です。
10〜12日目は部屋の外に出ますが、ドアを開けて見守っていてOKです。
- 同じテンポでトントンし続けない。
(トントンに安心し、トントン=ねんねになってしまうため) - トントンと声かけは寝付くまでやり続けない。
(寝そうになったら止める) - 指定の場所にいる時は、赤ちゃんと目を合わせない。
- 泣き声や行動に感情移入して声をかけない。
(泣いたらママがすぐに声かけてくれると思ってしまうため)
あくまで、「ママがそばにいる」ということが赤ちゃんに分かればそれでOK◎
トントンや声かけが、入眠の癖にならないように注意してね!
ネントレの注意事項
ネントレを始める上で知っておきたい、ネントレの注意事項を説明します。
ネントレ方法別の注意事項
まずは、今回紹介した2つのネントレ法の注意事項をそれぞれ説明していきます。
ファーバー式の注意事項
中々ハードモードなネントレ法である「ファーバー式」。
ファーバー式を検討中の方は、今からお伝えすることに注意しながら取り組んでみて下さいね。
- カウントをリセットするタイミングを把握する
・一度泣き止んで、再び泣き始めたとき
・寝た後、夜中に泣き始めたとき - 赤ちゃんとママが同じ部屋で寝ている場合の対応
→赤ちゃんが泣き始めたら寝たふりをする(退室までしなくて◯) - 2時間以上泣き止まない場合
→ネントレを一旦中止する
スリープレディシャッフル式の注意事項
一方、スリープレディシャッフル式の注意事項はこちら。
- 声かけやトントンは最小限にとどめる。
- ネントレ後半で激しく泣くことがあることを知っておく。
- 必要に応じて「ファーバー式」へ移行する。
ネントレが定着する見通しは?
ネントレを始めて1週間くらい経つと、赤ちゃんが眠るまでの時間が短くなったりと睡眠の改善を自覚できるようになります。
だいたい2週間くらいで定着してくることが多いので、2週間を一つの目安として考えましょう。
数日間で改善が図れるものではないよ!
ただ、2週間たっても変化が見られない場合はネントレは一旦中止しましょう。
寝る前のルーティンを定着させる
寝る前のルーティンが整えば、ネントレにもスムーズに取り組みやすくなります。
寝る前のルーティンはご家庭に合ったやり方でOKですが、以下の点を意識して行うようにしましょう!
- ルーティンは毎日だいたい同じ時間に始める
- 一貫性を持って続ける
- 「ねんね=授乳」にならないようにする
毎日同じ時間に寝ることで、赤ちゃんの睡眠リズムが整います。
また、一貫性を持って継続することで寝る前の流れを赤ちゃんが感じ取り、「そろそろ寝る時間だな」と理解するようになります。
絵本を読む場合でも、「寝る前の絵本はコレ!」と決めてルーティン化すると◎
ネントレの準備はぬかりなく行う
先述した「ネントレを始める前にしておくべき5つのこと」を覚えていますか?
その中でも、ネントレ成功のために大切なのが生活リズムと睡眠環境を整えてあげることです。
まずはこの2つが整っていることが大前提だよ。
ネントレのため、睡眠環境を整えるための便利グッズもあるのでぜひ活用して下さいね!
音に敏感な赤ちゃんに
\ホワイトノイズでぐっすり眠れる!/
別室から赤ちゃんを見守るママに
\様子が見れて安心できる!/
夜間断乳について
夜間の授乳があるとママは細切れの睡眠になるので、「夜間断乳したい!」と考えるママも多いのではないでしょうか?
夜間断乳やネントレが成功すると、ママの負担は一気に軽くなること間違いなしです。
夜間断乳とネントレはイコールではないよ!
ネントレは難しそう…という方は、夜間断乳からチャレンジしてみるのもアリですよ!
夜間断乳とは?
夜間断乳とは、文字の通り「夜の授乳を卒業すること」を指します。
夜間断乳は、
- ママの「夜まとまって寝たい」という気持ち
- 夜の授乳を卒業できるほど赤ちゃんが成長していること
このどちらもが揃った時に、夜間断乳を検討します。
必ずしもみんながすべきものではないよ!
夜間断乳を始めるタイミング
夜間断乳を始めるタイミングとしては、赤ちゃんの成長と夜の授乳回数が関係してきます。
夜間断乳を考える時のポイント
- 体重の増え方は順調か?
- 離乳食は進んでいるか?
- 夜間の授乳回数や飲む量はどうか?
このポイントはしっかり押さえてね!
まずは、日中に、離乳食から必要なエネルギーを摂取できていて体重が増えていることが前提となります。
- 夜間の授乳回数が多い
- 夜間の授乳で飲む量が多い
このような場合は、日中に十分な栄養を確保できず、夜空腹になっている可能性があります。
夜の授乳間隔が空いてきて、「夜中の授乳は1回だけ、もしくは無くなった」というタイミングで夜間断乳を始めましょう。
ネントレで健康で充実した生活を手に入れよう!
この記事では、ネントレを検討する上で知っておきたいことをお伝えしました。
紹介した内容についてもう一度おさらいしておきましょう!
ネントレを成功させるためには、ネントレを始めるタイミングや事前の準備が重要です。
無理に進めず、赤ちゃんの反応をみながら進めることが大切だよ!
「ネントレやってみようかな…!」と思った方は、この記事を参考にチャレンジしてみて下さいね!
ネントレの効果やネントレのやり方について、理解が深まるきっかけになっていればうれしいです。
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