今回は、知っておきたい!赤ちゃんの予防接種後、意外と多い副反応とその対処法について紹介します。
- 予防接種の副反応の種類を知りたい
- 副反応が出たときの対処法を教えてほしい
- 夜間・休日の対応を知りたい
予防接種を受けるかどうかは、赤ちゃんの健康に関わる大切な選択です。
感染症予防の観点から接種を推奨する意見がある一方で、副反応への不安から慎重な判断を求める声もあります。

受ける、受けないに正解、不正解はないよ。
それぞれのご家庭の状況や価値観に応じて、十分に検討し決めることが大切だと考えています。



予防接種のメリットデメリットはこの記事を読んでね!


その中で、予防接種を選択されたご家族から、予防接種後の副反応について多くの相談を受けています。
「副反応ってなに?」「熱が出たらどうしよう」「痛がって夜泣きが続いたらどうしよう」など、心配は尽きないものですよね。
予防接種の後に、
- 熱が出る
- 機嫌が悪くなる
- 腫れる
- しこりができる など好ましくない反応を副反応と言います。



副反応が怖いと感じる人もいますが、重い副反応は非常にまれだよ。
特に最近は、SNSやネットで様々な意見や情報が飛び交っていて、何を信じていいのか分からないという声もよく耳にします。
このブログで、予防接種を選択されたママたちの不安を少しでも和らげることができたら嬉しいです。
それでは、知っておきたい!赤ちゃんの予防接種後、意外と多い副反応とその対処法について解説していきます。



副反応についての正しい知識を持つことで、より落ち着いて対応できるようになるよ!
予防接種後の意外と多い副反応


赤ちゃんの予防接種後の反応は、まったく反応が出ない赤ちゃんもいれば、複数の症状が出る場合もあります。



反応があってもなくても個人差があるから心配いらないよ!
よく受ける質問の一つに「副反応が出ないのは、予防接種の効果が低いの?」というものがあります。
でも、そんなことはありません。
また、同じ赤ちゃんでも、ワクチンの種類や接種回数によって反応が異なることもあります。
1回目は何も症状が出なくても、2回目に発熱することもあれば、その逆もあります。



過去の経験にとらわれすぎず、その都度観察することが大切だよ。
それでは、実際によく見られる副反応について、詳しくご説明していきますね。
発熱
最も一般的な副反応の一つが発熱です。
接種後24時間以内に37.5度以上の熱が出ることがあります。
特にMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)では、接種後5〜12日頃に発熱することもあります。



MRワクチンは熱が出るケースが約20%あるんだって!
接種部位の腫れや痛み
注射した部分が赤くなったり、腫れたり、痛みを伴うことがあります。
これは、体が抗体を作る過程で起こる炎症反応によるものです。



軽度の腫れや痛みはどのワクチンでもよくあることだよ。
通常は様子を見るだけで問題ありませんが、腫れが二の腕全体に広がるなど腫れや痛みが強い場合は受診を検討しましょう。
ぐずりや機嫌の悪さ
体調の変化により、普段より機嫌が悪くなったり、よく泣いたりすることがあります。
これは赤ちゃんにとって自然な反応です。



夜中に突然泣き出す、思い出し泣きなんてことも。
食欲の低下
一時的に食欲が落ちることもありますが、通常は数日で改善します。



無理に食べさせようとしなくて大丈夫!
下痢や嘔吐(ロタウイルスの副反応)
ロタウイルス内服後、軽い下痢が起こることがありますが、通常数日で治まるため特別な対応は不要になります。



ロタウイルス内服後、特に注意したいのが腸重積!
腸が部分的に近くの腸内へとはまってしまう、緊急性のある病気
特に初回接種後約1~2週間は腸重積症の発症の可能性が高まるため、体調をよく観察しましょう。
次のような症状が見られた場合は、速やかに受診してください。
- 突然激しく泣く
- 機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す
- 嘔吐する、血便がでる
- ぐったりして顔色が悪い



便にロタウイルスがわずかに排泄されるため、おむつ交換後はしっかりと手洗いしてね!
副反応への具体的な対処法


予防接種の副反応が出た時、どう対処していいか不安になりますよね。
ママやパパの冷静な対応が、赤ちゃんの安心感につながります。



「冷静に」と言われても、特に初めての経験では焦っちゃうよね。
実は、副反応への対処は、普段の育児で実践されているケアと大きく変わりません。



いつもと違う点があれば、メモを取ったり動画や写真で残しておくのもおすすめだよ!
それでは、症状別の具体的な対処法についてご説明していきます。
発熱時の対処法
発熱はよくある副反応の一つです。
熱が出たときは「あたためた方がいいの?」「冷やした方がいいの?」と疑問に思うことがあると思います。



熱が上がり始めと、上がりきった時で対応が異なるよ!
発熱時の対処法について説明していきます。
熱が上がり始めのサイン
- 手足が冷たい
- 機嫌が悪い
- 震えている(悪寒)
この時は、室温を上げたり衣類や掛け物で調整しましょう。



体や手足を温めてあげてね。
熱が上がりきったサイン
- 手足が温かい
- 顔が赤い
- 汗をかき始める
この時は
- 保冷剤や冷感シートなどで冷やす
- 汗をかいたらこまめに着替えさせる
- 環境音や衣類を調整する



薄着にして部屋の温度を調整し、快適に過ごせる環境を整えよう!
解熱剤
38.5度以上の発熱がある場合は、医師指示のもと解熱剤を使用することも検討してください。
水分補給
こまめな水分補給を心がけ、母乳やミルクをいつもより頻繁に与えましょう。
離乳食期の子さんは、食欲があれば与えても問題ないですが、うどんや野菜スープ、バナナなど消化の良いものを選びましょう。



赤ちゃんの様子を見ながら無理のない範囲で与えてね!
環境調整
熱が上がり始めのサイン、上がりきったサインをもとに環境を整えてあげましょう。
接種部位の腫れや痛みへの対応
- 清潔なタオルで冷やすと、腫れや痛みが和らぐことがあります。
- 接種部位は清潔に保ち、強くこすらないようにしましょう。
- 入浴は問題ありませんが、接種部位をゴシゴシ洗わないように注意しましょう。
機嫌が悪い時の対応
- いつも以上にスキンシップを取り、優しく接することを心がけましょう。
- 普段より多めに抱っこをして、安心感を与えましょう。
- 静かな環境で休ませ、刺激を控えめにすることも効果的です。



いつもよりグズグズになるかもしれない…。
夜間・休日の対応について
予防接種後の副反応は、夜間や休日に出現することも少なくありません。



平日日中であれば、予防接種を受けた病院に相談してね。
夜間休日の場合は、こども医療でんわ相談(#8000)などに相談しましょう。
副反応の症状が続く、またはいつもと様子が違う場合は、あらかじめ以下の準備をしておくことをおすすめします。
- かかりつけ医から処方された解熱剤を常備しておく。
- 住んでいる地域の夜間救急の連絡先を事前に確認しておく。
- #8000(小児救急電話相談)の利用方法を確認しておく。
#8000は、住んでいる都道府県の相談窓口に繋がり、小児科医師・看護師から症状に応じた対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられる。



休日や夜間に受診するべきか迷った時は相談してみてね!
以下のような場合は、夜間・休日であっても、すぐに医療機関を受診しましょう。
- 40度以上の高熱が出た場合
- けいれんが起きた場合
- 呼吸が苦しそうな場合
- ぐったりして顔色が悪い場合
一方、以下のような場合は、翌日の診療時間まで様子を見ても大丈夫です。
- 37.5度前後の発熱で機嫌が良い場合
- 接種部位の腫れや痛みが軽度の場合
- 少し機嫌が悪いものの、母乳やミルクを普段通り飲める場合
迷った時は、#8000(小児救急電話相談)や地域の相談窓口に相談してみましょう。
まとめ


今回は知っておきたい!赤ちゃんの予防接種後、意外と多い副反応とその対処法について解説してきました。
予防接種後の副反応は、決して珍しいものではありません。
むしろ、赤ちゃんの免疫システムが正常に働いている証として捉えることができます。
以下の点を覚えておくと安心です。
- 多くの副反応は一時的なもので、数日で自然に改善します
- 発熱や接種部位の腫れなどは、よくある反応です
- 水分補給、環境調整、スキンシップなど、基本的なケアで対応できます
以下の場合は、すぐに受診しましょう。
- 40度以上の高熱が出た場合
- けいれんが起きた場合
- 呼吸が苦しそうな場合
- ぐったりして顔色が悪い場合



夜間休日に困ったときは#8000も活用してね!
最後に、副反応への適切な対処法を知っておくことで、より落ち着いて接種に臨むことができます。
不安なことがあれば、かかりつけ医に相談することをお勧めします。
体調の変化に気を配りながら、お子さまの健やかな成長を見守っていきましょう。



予防接種のメリットデメリットはこの記事をチェックしてね!


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